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米国にのしかかる失業大乱

Posted November. 07, 2001 11:33,   

シアトルにあるカフェトレパジオネ・イタリアは2週間前に従業員求人広告を出した。給料はわずか時間当り7〜8ドル。しかし、およそ100通あまりの履歴書が殺到した。去年同じ時期に同じ広告を出して、2週間でたったの4通の履歴書が届いたことに比べれば、隔世の感がある。しかも今回の希望者のうち70%はウエッブデザイナーからアマゾンドットコムの顧客相談員に至るまで、ハイテク職種出身の高級労働者だった。

ダラスのある会社で年俸8万5000ドルをもらっていたペン・ホイトさんは、去年初めもっと年俸の高いドットコム会社に移り、その6ヵ月後また転職した。いい会社への転職は難しくなかった。ヘッドハンターに依頼して12社とインタビューをし、うち気に入る会社を選んだ。

彼は5月に会社を辞めたが、それほど心配はなかった。新しい会社がすぐ見つかるだろうと確信していた。しかし、300通の履歴書を提出したが、彼を受け入れてくれるところはいまだに見つかっていない。彼は6ヵ月間失業したままになっている。

テロ、戦争、炭そ菌など憂うつなニュースばかりの米国社会を、失業というもう一つの重い課題がのしかかっている。

米労動部の集計によれば、10月一ヶ月間41万5000人が職を失った。つい先月の21万3000人の約2倍となる。失業率は9月の4.9%から10月5.4%に急増した。0.5%の上昇は、強力な構造調整を進めていた1980年5月以降、21年ぶりの最高水準だ。

米国の失業問題がこのように悪化しているのは、必ずしも9月のテロのためだけではない。

IT(情報技術)産業の低迷と景気不況により、製造業ではすでに15ヵ月間100万人以上が解雇されるなど、雇用状況は悪化する一方だ。これに9月のテロが追い討ちをかけた形となった。

特に大きな打撃を受けたのはサービス業。10月の1ヵ月間ホテル、航空、観光などサービス業界からおよそ11万人が解雇された。IT産業の雇用状況も悪化が続いている。シリコンバレーが位置しているサンタクララ・カウンティーの9月失業率は5.9%と、去年9月の1.8%の3倍に急増した。

今回の失業大乱はブルーカラーだけではなく、中産層にも悪影響を及ぼしている点がもう一つの特徴。米ウォールストリートジャーナル紙は5日、「この1年間管理職や専門職など失業者が63%増加した」と報じている。



sechepa@donga.com