
ニューヨークの街が再び騒ぎ出した。米国全域を震撼させたテロ事件のせいではない。
「日の落ちない王国」ニューヨーク・ヤンキースが4年連続リーグ優勝を決め、ワールドシリーズ4連覇に希望をつないだのだ。
23日、ニューヨークのヤンキーススタジアムで開かれた米大リーグのア・リーグ優勝決定戦(7戦戦勝制)第5戦、ヤンキース対シアトル・マリナーズ。
ヤンキースはせきを切ったように攻撃を加え、マリナーズを12対3で軽く抑え、4勝1敗でワールドシリーズ進出を確定した。
これで「王の王」を決めるワールドシリーズ覇権は、「伝統の名家」ヤンキースと今年初めてナ・リーグ優勝を果たした「新興の名門」アリゾナ・ダイアモンドバックスの一本勝負となった。
ア・リーグで通算38回の優勝の記録を持つヤンキースは、今年もワールドシリーズ優勝を手にすれば、この6年間で5回、通算27回目の優勝の偉業を果たすことになる。また、50〜53年に4連覇して以来、2回目の4年連続ワールドシリーズ制覇となる。
一方、大リーグ史上最速の「球団創設4年目のワールドシリーズ進出」の偉業を達成したダイアモンドバックスは、超特急先発カート・シリングとランディー・ジョンソン、抑えの金炳賢を先頭に「最短期間のワールドシリーズ優勝」まで手にしようという構え。
今季のポストシーズンは、ヤンキースにとっていつになく厳しかった。オークランド・アスレチックスとのディビジョンシリーズでは2連敗した後3連勝で起死回生し、リーグ優勝決定戦では今年のレギュラーシーズン最多勝タイ記録の116勝を達成したマリナーズと対戦した。
しかし、大きな試合にとりわけ強いヤンキースの貫禄は、いかなる挑戦にも揺らぐことはなかった。3回、バーニー・ウィリアムズの2点本塁打などで4対0とリードしたヤンキースは、6回に安打5本と相手のフォアボールなどで4点を加え、9対0とマリナーズを突き放し、早くも勝利を確信した。
ヤンキースのティノ・マルティネスは、まるで祝砲でも撃つかのように9対3だった8回にとどめの3点本塁打を放ち、ホームのファンを喜ばせた。
この日、5打数1安打の平凡な成績を残したマリナーズの日本人選手イチローは、ヤンキースとの5試合合計で4安打に抑えられ、力を発揮できなかった。
「新旧の対決」として関心を集める今年のワールドシリーズは、28日(韓国時間)ダイアモンドバックスのホーム球場バンクワンボールパークでの第1戦を皮切りに開幕する。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






