「危機の男」朴賛浩(バク・チャンホ、28、LAドジャース)がかなり負担のかかる相手に遭遇する。その相手とは他ならぬ米大リーグ最多ホームラン記録に挑んでいるバリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)だ。ボンズは25日のドジャース戦でもホームランを放ち、シーズン67号を記録した。26日地元のドジャー・スタジアムでボンズを相手に投球する朴賛浩はホームラン記録の不幸な供え物になるかも知れない。
朴賛浩にとってサンフランシスコとボンズは苦手な相手。サンフランシスコ戦で個人通算18試合で登坂し、6勝7敗とナショナルリーグの中で最も多い敗戦記録を持っている。朴賛浩はボンズに今シーズン、ホームラン一つを含め、通算5つのホームランと10打点を奪われており、やはり苦手な方だ。
しかも、朴賛浩は現在内外で厳しい立場に立たされている。先月31日、コロラド・ロッキーズ戦で13勝を獲得した後、9月に入って4回登板したが1勝も収められず2敗を喫している。21日アリゾナ・ダイアモンドボックス戦では7イニングを無失点で抑えたものの、救援投手陣に支えられず、あっけなく勝利を逃してしまった。
ロサンゼルス現地のマスコミが連日「朴賛浩叩き」に乗り出しているのも気になるところだ。LAタイムズ紙は「高額の年棒を誇る朴賛浩が悩みの種」とし、「シーズン終了後、ドジャースは朴賛浩の代わり、テリー・アダムスなど他の選手を引き留めるだろう」と報じ、自由契約選手になる朴賛浩との決別を規定事実化している。
LAドジャースのポストシーズン進出も難しくなった。ナショナルリーグ西地区1位のアリゾナとの4連戦において2勝2敗と勝差を広げられなかったドジャースは25日、西地区2位のサンフランシスコにも1対2で敗れた。ドジャースは、アリゾナとは4.5ゲーム差、サンフランシスコとは3試合差で遅れをとっているため、奇跡が起こらない限り逆転は厳しい状況だ。
「内憂外患」に苦しめられている朴賛浩。26日登坂にあえて意味を与えるとしたら、「自尊心回復」と「自由契約選手に備えた年棒引き上げ」と言えるだろう。
金相洙 ssoo@donga.com






