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墜落するブラジルサッカー

Posted September. 07, 2001 09:53,   

「神話が崩れつつある」。

サッカー世界最強という修飾語が付いて回っていたブラジル。1930年の第1回ウルグアイ・ワールドカップ(W杯)から98年の第16回フランスW杯まで、たった一度もかかさずW杯本大会への出場を決めていた唯一の国。そしてW杯史上最初の4回優勝国。

このようなブラジルがサッカーの2002年W杯予選ではつまずき、輝かしい神話を傷つけている。

6日アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたサッカーの2002年W杯南米地区予選のアルゼンチン対ブラジル戦。

ブラジルはアルゼンチンに1対2で負け、W杯本大会に出場できるぎりぎりの線の4位にとどまった。

ブラジルは7勝5敗3引き分け(勝ち点24)を記録、ゴールの得失点差でウルグアイに上回ってやっと4位となり、W杯本大会の出場がおぼつかない状況に直面している。

今後、チリー、ボリビア、ベネズエラとの3試合を残しているブラジルは5位のウルグアイはもちろん、6位のコロンビアにも勝ち点4点差で追い上げられており、本大会のチケットをつかむためには、最近グラウンドに復帰した「新サッカー皇帝」ホナウドも起用するなど総力戦を展開しなければならない状況となっている。

ブラジルはライバルのアルゼンチンを迎えて、ヒバウド、ホベルトゥ、カルロース、カプの最高の選手たちを投入したが、オルテガ、クレスポ、ロペス、アイマルのワールドスターが名を連ねているアルゼンチンに逆転負けした。

ブラジルは前半2分カルロースがアルゼンチン陣営左側からロングスローインでゴールに投げ込んだボールが、アルゼンチンのDF、アヤラの頭に当たり、そのままゴールインし、先制した。

しかし、後半に入り、5万人のホーム観衆の応援をバックに猛反撃したアルゼンチンは32分オルテガのセンタリングをガジャルドがヘディングで同点ゴールを決めたのに次ぎ、40分ロペスの鋭いセンタリングがブラジルのDFクリスに当たってブラジルのゴールに吸い込まれ、去年のブラジル戦での敗北(1—3)を雪辱した。

欧州予選ではスウェーデンとスペインが11、12番目にサッカーの2002年W杯の出場権を獲得し、「オレンジ軍団」オランダは16年ぶりに予選脱落の苦杯を喫した。

4組みのスウェーデンはこの日、トルコとの試合でヘンリック・ラルソンとアンドレアス・ラルソンが1ゴールずつ決め、2—1で勝った。スウェーデンは7勝2引き分け(勝ち点23)を記録し、残りの1試合の結果に関係なく本大会の出場を決め、94年の米国大会以来8年ぶりにW杯本大会の出場を果たした。

7組みのスペインはリヒテンシュタイとの試合でラウルとナダルがそれぞれ得点し、2—0で

勝った。スペインは6勝2引き分け(勝ち点20)で、組一位を決め、78年のアルゼンチン大会以来7回連続でW杯本会の出場を成し遂げた。

ライバルのドイツを5—1で大破したイングランドはこの日、アルバニアとのホーム試合でオーウェンとパウロがそれぞれ1得点し、2—0で勝利、5勝1敗1引き分け(勝ち点16)で、ゴールの得失点においてドイツに上回り、初めて9組のトップに立った。

2組ではポルトガルがキプロスを3—1で下し、6勝3引き分け(勝ち点21)を記録、組の首位に立った。これにより、同じ組みのオランダはホーム試合でエストニアを5—0で大破したが、5勝2敗2引き分け(勝ち点17)で、ポルトガルと2位のアイルランド(勝ち点21)に押され、3位となり、W杯出場の夢が叶わなかった。これで、82年と86年のW杯に続き、本大会の出場を果たせなかったオランダは16年ぶりに再び脱落の苦杯をなめなければならなかった。

一方、北中米地区の予選ではコスタリカが米国を2—0で破り、6勝1敗1引き分け(勝ち点19)を記録、残りの2試合の結果に関係なく13番目のW杯出場国となった。



權純一 stt77@donga.com