
#映画祭への招待
この映画祭の魅力は「ファンタスティック」という題に合せて、ポピュラーなジャンルの映画よりは、スリラー・ファンタジー・アニメーションなど、ユニークなカラーの作品が多く上映されるというところだ。イベントは、競争部門の「富川(プチョン)チョイス」、世界各国の様々なジャンルの映画を紹介する「ワールド・ファンタスティックシネマ」など6部門に分かれて行われる。
富川チョイスの長編部門には「恐怖の家」「commonwealth」「Hotel splendid」など9本の作品が競うことになる。ムン・スンウク監督のSFファンタジー映画「ナビ(蝶)」をはじめ、タイの「Tears of the black Tiger」など、アジア圏からの作品が4本を占める。短編部門では、国際映画祭で高く評価された「父と娘」「拒絶」などが注目される。
映画マニアを自負する者には、映画祭期間中の特別プログラムを集中的に狙う必要がある。特別プログラムとしては「竜門客棧:Dragon Gate Inn」「A Touch of Zen」など、60〜70年代の香港武侠映画の巨匠、キン・フー監督の作品を上映する「キン・フー回顧展」が開かれる一方、「金薬局の娘たち」「ある女優の告白」など、懐かしの邦画を集めて「韓国映画回顧展」が開催される。
特別上映としては「ジョン・ベリー特別展」が行われる。ベリーは、1998年度富川映画祭の長編競争部門審査委員長として招かれており、99年他界した。ダニー・グローバーとアンジェラ・バセットが主役を演じた彼の遺作「ボスマンとリナ」が上映される。この他「SRF(フランス監督作家協会)プロジェクト」「チュ・ソンウン回顧展」「ハリウッド古典ホラー映画特別展」などが続く。
入場料は、一般上映作5000ウォン、深夜上映作および現場でのみ販売される開・閉幕作は1万ウォン。電話による予約販売(1588—1555)は、通話当りの手数料400ウォンが課せられるため、ネットを使って購入(映画祭ホームページwww.pifan.com、チケットパークwww.ticketpark.com)したほうが割安。全国の主要郵便局および主な上映館などでもチケットの購入可能。032—345—6313〜4
#これだけは見逃せない!
①レクイエム〓テレビとダイエット・麻薬など、様々な中毒症患者たちの世界とその破局をショッキングに描いた作品。98年、僅か6万ドルの制作費で作った映画「パイ」で注目を浴びたダレン・アロノフスキ監督の、実験的映像が魅力的だ。アロノフスキは、2002年「バットマン」シリーズの新作を演出する予定。
②アメリエ〓「デリーカテッセン」「エイリアン4」を演出した、ジャン・ピエール・ジュネ監督の作品。その名を聞いただけで待ち遠しくなる。幼い頃から周りと断絶した状態で暮らしていた一人の女性が、社会との交流を始めながら経験する冒険談を描いている。主演は「憎悪」の監督でもあるマティーユ・カソビツと、昨年フランスのセザール賞で有望若手女優賞を受賞したオードレー・トートゥ。
③ソルム〓短編作の「プレイバック」「メメント」「風景」などで注目を浴びた、ユン・ジョンチャン監督の長編デビュー作。都心のとある庶民アパートを舞台にして繰広げられる連続殺人事件を扱ったサイコースリラー。ジャン・ジンヨン、キム・ミョンミンなどが出演する。
④Tears of the black Tiger〓「ナンナック」などで、アジア圏において新たに注目を集めているタイ映画を鑑賞できるチャンス。今年のカンヌ映画祭で「注目すべき視線」部門に進出した作品。幼い頃から好きだった恋人同士が、身分の違いを克服できず、結局別々の道を歩む過程を描いた。ウィシト・ササナティエン監督は「ナンナック」のシナリオを書いている。
⑤バトルロイヤル〓日本の社会に暴力論争を巻き起こしたベストセラーを原作とした作品。9人の学生が、孤立した島で最後の一人だけが生き残る死のサバイバルゲームを展開する。「ハナビ」の北野たけしが、冷酷な教師を演じる。監督は、深作欣二。
⑥父と娘〓2001年アカデミー短編アニメーション部門など、国際映画祭の短編部門を総なめにした秀作。長いこと何かを待ちわびながら生きていく父と娘の人生が、美しい画面に映される。監督は、ミカエル・ドゥドック・デ・ビット。
#映画祭をさらに楽しむ方法
「マラーの交響曲」シリーズの演奏で有名な「富川フィル」(指揮、イム・ホンジョン)が、音楽で映画祭を盛り上げる。11日午後7時半、富川中央公園で開かれる前夜祭では「家族で楽しむジャズ&ポップス」、20日の閉幕式(午後7時半、富川市民会館)では、ステンリー・キューブリック監督トリビュートコンサートを開く。
「シネロックナイト」(13〜16日、富川市民会館)は、映画の上演が終った午後5時から「キム・チャンワン」「ジャウリム」「オオブバンド」「クラッシュ」「ノブレーン」などが参加するコンサートを行う予定。
4回に渡って行われる「メガトーク」は、今回の映画祭に招かれたスターに会えるチャンス。猟奇映画の代名詞とされる製作会社の「トロマ」を運営する監督であり俳優の、ロイド・カウフマンによる映画講演(14日午後2時、ボクサコル文化センター)と、俳優のダニー・グローバーが参加する対談「思い出のジョン・ベリーを語る」が行われる。
金甲植 gskim@donga.com






