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汚・廃水の再利用で年間58億ウォン節約効果

汚・廃水の再利用で年間58億ウォン節約効果

Posted June. 12, 2001 16:14,   

「用水購入費用を減らして廃水処理費用も節減できるので、一石二鳥の効果があります。」

主に半導体を生産する三星(サムスン)電子の京畿道(キョンギド)キフン事業所。このほどの深刻な水不足にも問題無く通常通り操業を続けている。ここ数年間、先端節水システムの導入を進め、水使用量を大幅に減らしたからだ。この工場の一日の水使用量は3万5000トンあまり。

しかし、先端の生活汚水や工場廃水のリサイクルシステムを取り入れなかったならば、一日1万5000〜2万トンの水をさらに使っていたはずだと、工場側は説明している。

この工場が水節約対策に乗り出したのは95年からだ。イ・ドンウ環境担当次長は、「干ばつが頻繁に発生し、工場周辺の龍仁市(ヨンインシ)、華城市(ファソンシ)などに大規模なアパート団地が建てられている上、生産ラインは増え続けていたため、用水確保が容易ではないと判断した」と、リサイクルシステムを取り入れた背景を説明した。

節水対策作りのためのタスクフォースチームを作って、生活汚水や工場廃水をリサイクルできるかどうかを精密に調査した後、段階的に用水リサイクルシステムを取り入れた。導入以来6年間、節水対策のために投資した資金は合わせて34億ウォンあまり。決して少なからぬ金額だ。経済的な效果は大きかった。

用水使用量の節減で年間20億ウォンのコストが削減でき、廃水処理量も自然に減り、廃水処理費用を年間38億ウォンも削減した外、24億ウォンの新規廃水処理施設の設置費用を節減するなど、去年まで計317億ウォンあまりの経済的效果を生んだという。

慶尚北道浦項市(キョンサンプクド・ポハンシ)南区に位置する捕項製鉄も、水節約に成功した事例として挙げられる。「水使用量411万6000トン節減、4億7000万ウォンの原水購入費用節減」が、去年捕項製鉄の節水成果。99年、捕項製鉄の水使用量は一日平均14万5000トンだったが、最近は一日9万5000トンに減った。

製鉄所の特性上、多量の冷却水を使わなければならないが、これを一度使って捨てるとなると大変な量が必要となるため、リサイクルの回数を増やした。また、以前は用水使用現況を月別に管理したが、最近は一日単位で点検し、ある工程で水使用量が急増すればその原因を解明して対策を立てている。

ナム・ヨグァン水質保全課長は「用水は主に永川(ヨンチョン)ダムから引いているが、使用量の20%を減らした結果、『地域住民と共にする捕項製鉄』というイメージアップにつながった」と述べている。一方、京畿道華城市にある中外(チュンウェ)製薬は、年間8000万本の輸液を生産するため、一日1200トンの地下水を汲み上げて使っているが、容器の洗浄などに使われた水は、微生物の培養を通じた自然浄水方式でリサイクルしている。とくに浄化された水の純度を確認するため貯水場に淡水漁も飼っている。用水不足に悩まされている農家に水を供給することもあるが、今回の深刻な日照りにも大いに役立ったと住民たちは話している。



鄭用𨛗 yongari@donga.com