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政界は衆口塞ぎ難し

Posted May. 13, 2001 08:35,   

政治がますます筋道をつかめないまま漂流している。毎日のように新しい説が一つずつ台頭し、それが来年の大統領選挙とかみ合わさって与野党間と与党内の政争の具になっている。大統領選挙までは1年7ヵ月も残っているというのに、政治家たちは経済や民生などの懸案は棚上げにしたまま、専ら次期政権の行方をめぐった利害関係だけに夢中になっている。

年初から政界再編陰謀説や改憲論が矢継ぎ早に政界を揺さぶり続けていたが、最近では新党説に加え、与党の大統領候補早期決定論や全党大会分離論、さらにJP(金鍾泌=キム・ジョンピル=自民連名誉総裁)の待望論まで飛び出した。こうした状況で、与党内部では改革をめぐって国民疲労論と弛まない改革論が衝突するなど、衆口塞ぎ難しのようにありとあらゆる説が飛び交い、国民を混乱させている。

国民は少しも眼中にない、このような説と主張の根底には、次期大統領選挙を自分の陣営に有利な方向に誘導するための政略が隠れている。政党や政治家が選挙に有利な局面を作って、これを通じて政権を握ろうとする行為を非難するわけにはいかない。しかし、このように国民の意思や暮らしとかけ離れた話ばかりが飛び交う政界に対して、国民はさらに幻滅を深め、国の状況もおかしくなっているのだから心配せざるを得ない。

果たして、そんなことをやっている時期なのだろうか。ハンナラ党が単独で招集した国会は開会したきりで休業状態が半月以上も続いている。与野党共に党会議では経済が大変で民生が困難に陥っていると話しているが、改革法案や民生法案には目もくれていない。そのくせ「ゴルフ政治」とか「講演政治」をすると言いながら国民の神経を逆なでする言葉ばかり量産しているのだから、一体彼らはどの国の国会議員でどの国の政治家なのか聞かざるを得ない。

物価は日増しに跳ね上がり、失業者の恨みと訴えは毎日のように都心の至る所で聞かされる。輸出戦線に非常灯が灯り、経済が早期回復への期待も時期尚早だ。こうした問題は棚上げにしたまま、次期政権やら大統領候補やらという論争にだけ夢中になっている政界を見ながら、今国民はため息の水準を超えて憤りに満ちて体を震わせている。

政治不信と嫌悪感だけを強める早すぎた大統領選挙がらみの議論や各種の説の濫発は、直ちに中止されなければならない。国民の希望することの優先順位は無視したまま、政争と政略だけに陥っている政治は究極的に国民の支持を完全に失うものとなる。与野党は、今でも国会に集まり膝を突き合わせ、民生のために工夫を凝らす姿勢を国民に見せるべきだ。