情報技術(IT)業界でロシアブームが巻き起こっている。インドに次ぎ、ロシアのIT技術者が、大田(テジョン)市の大徳(テドク)バレーとソウルのベンチャーバレーに次々と進出している。これらIT技術者は、数学や物理など基礎科学に長けている半面、年俸は1万5000〜2万ドル程度とインド人技術者に比べて賃金が安いことから、財政面で余裕のないベンチャー企業には好都合の人材たちだ。
ロシア人技術者の韓国進出を支援している産業技術振興協会のソン・ヒョンソプチーム長は「ロシアのIT技術者のなかには、頭の中で既に設計図を描き、その場で適用できるほどの優れた技術を持っている人が多い」とし、「韓国社会に適応できるまでには少しの時間がかかるが、いまや韓国人とほぼ同じ飲酒文化や義理などの情緒に基づいて韓国社会によく適応している」と説明した。
現在、韓国国内のIT分野で勤めているロシア人技術者は200名ほどで、まだその数は多くない。しかし基盤技術が弱い韓国のITベンチャー業界における高級技術者の需要が日増しに増加しており、ソウルベンチャーバレーでロシア人技術者たちと出会うのも、珍しい話ではなくなる見通しだ。
ロシア人IT技術者らは、殆どが動画、通信機器、レーザー技術分野など韓国人の専門家が少ない部門に携わっている。インド人技術者たちがソフトウェアーの開発に集中していて、韓国人技術者たちと領域が重なっているのとは対照的だ。
大徳バレーに本社を置くベンチャー企業、ダリムビジョン社のキム・ヨンデ社長は「現在、8人のロシア人職員が動画の圧縮技術部門に携わっているが、理論に明るいほか、彼らがいること自体だけでも海外企業との技術交流でかなり有利に働く」と述べた。
モバイル・ソルーション企業のエム・ゲ-ト社(ムン・ヒ社長)では、3人のロシア人技術者がハードウェアー及びソフトウェアー開発部門で活躍している。昨年12月からエムゲートで勤めているマイクロ・コントローラ関連のプログラマー、ドミトリー・マシコ(30)氏は「韓国ではロシアより5倍ほど多くの給料をもらっている」とし、「仕事もロシアでしていたことと似ているので、何の不便もなく仕事ができて満足している」と話した。
ヤン・ヒウン heewoong@donga.com





