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青い海に浮かべたワールドカップの青い夢

Posted May. 03, 2001 10:19,   

2日午前、釜山(プサン)・海雲台(ヘウンデ)沖には一つのドラマが繰り広げられた。色とりどりの帆を揚げた韓日両国から参加したヨットが、風に乗って5月の青い海を鮮やかに飾った。

韓国チーム3艇と日本チーム8艇、そしてオブザーバーとして参加したロシアチーム3艇の合わせて14艇のクルーザー級ヨットが出場した「2001東亜日報カップ釜山ヨットレース」。

今年が3回目の大会となる「2001日韓親善ヨットレース( 韓国東亜日報社・朝日新聞社共同開催)」は、2002年ワールドカップサッカー大会共催記念大会も兼ねた形で行われたが、初日の2日、レースは友情と融和を確かめる祭典の舞台となった。

決勝ラインを1位で通過したのは、去年の‘アリランレース‘で優勝した日本の‘レベルテエクスプレス‘。

しかし、参加したヨットの性能などを比較し、ハンディーキャップを適用して修正した順位では、この日4着でゴールを通過した日本の‘ノフージョ‘が1位に躍り出て、‘レベルテエクスプレス‘、‘エクセルシオルV‘がそれぞれ2位と3位にランクされた。日本チームのヨットはこの日、1艇を除いた残りの7艇が2時間以内に決勝ラインを通過し、優れた性能を見せ付けた。

韓国チームのヨットの中では‘シーワイフ‘が8着に入り、‘パティアンス‘と‘エラン‘はそれぞれ10着と11着に止まった。

レースは秒速5−9mの北東の風が吹く最高のコンティションの中で行われ、スタート時点では曇っていた空も、レースが始まるとすっかり晴れて爽やかな日差しを差した。

午前10時、レースがスタートすると、日本の‘レベルテエクスプレス‘とロシアの‘クラッカージャック‘など、日本とロシアのヨット4艇が急ピッチで前に進んで早くも激しい先頭争いが繰り広げられた。

勝負所は五六(オリュク)島の折り返し点。3位にまで後退していた‘レベルテエクスプレス‘が最も小さい半円を画く素早いコーナリングを見せ、あっという間に先頭に躍り出て、5位に付けていた‘ノフージョ‘がロシアの‘クラッカージャック‘をかわして4位となった。

その後は激しいスピード戦。セールいっぱいに風を抱えて倒れそうに偏ったヨットが追いつき追い抜かれる互角のレースが展開された。しかし、五六島の折り返し地点で入れ替わった順位はゴールを通過するまで代わることがなかった。

1着に入った‘レベルテエクスプレス‘号のスキッパー、ハナオカカズオさん(49)は‘風の方向が随時変わって面白いレースだった‘とし、‘風が強くなった五六島の折り返し点でサブセールだけを使ったのが、効率的にレースを進めることができた鍵だったと思う‘と述べた。

一方、大会2日目の3日には、釜山の水営(スヨン)湾を出発して福岡の博多港までの長距離レース‘アリランレース‘がスタートする。韓国と日本、ロシアのヨット計29艇が参加する予定。



李賢斗 ruchi@donga.com