
* 金泉(キムチョン)・直指寺(チクチサ)
白頭テガンを超えていく春風が、息を整える千年の古刹
白頭テガンを越える峠のうち、もっとも通行量が多い秋風嶺(チュプンニョン)は、頂上が221mに過ぎないだけでなく、いつ峠を越えたのかわからないほど緩慢な峠だ。
秋風嶺を越えると、金泉・直指寺の春の風景が待っている。白頭山から智異山まで力強く伸びている白頭テガンが、秋風嶺を過ぎながら通るところが黄岳山(ファンアクサン・海抜1111m)。その麓に抱かれるように立っている直指寺は、418年、新羅のアド和尚が創建した大伽藍だ。
◇周辺スポット
秋風嶺の秋風場(チュプンジャン)は、3日、8日に立つ五日市だ。近隣の農産物ときのこなどが並ぶ市の風景は素朴だ。秋風嶺の市場からファンガン方向に1.5㎞ほど行くと、右側に文録・慶長の役の時代に、秋風嶺で二万人の秀吉軍を迎えて熾烈な戦闘を繰り広げ、壮烈な死を遂げたチャン・ジヒョン将軍をまつった堂がある。
◇食事と宿泊
直指寺門前の集団施設地区の食堂で山菜定食を注文すると、トドククイ(どんぐりを焼いたもの)と多彩な山菜、プルコギ、イナゴの天ぷらなど、10数種に至るおかずが膳いっぱいに出てくる。慶尚北道の重要無形文化財11号である「クァハジュ」は、国産のもち米を長い間低温で熟成させて作る、金泉の銘酒だ。昔から良い清水として誉れの高い「クァハチョン(泉)」の水で作られているため喉ごしが柔らかく、飲みすぎてもすっきりとしているという。また、集団施設地区に旅館と民宿が多数ある。
◇行き方
京釜高速道路の秋風嶺インターチェンジか金泉インターチェンジを降り、4番の国道に入って直指寺方向に進む。ナムジョン三叉路で直指寺方向に折れ、1.3㎞行くと直指寺の集団施設地区の駐車場に出る。
*曹渓山 (チョゲサン)・仙岩寺 (ソンアムサ)
順天(スンチョン)曹渓山(チョゲサン)(884m)東麓に位置する仙岩寺(ソンアムサ)。寺の西側に神仙が碁を打ったという平らな岩があることから名前を仙岩寺にしたと伝えられている。
清らかな渓流にかかった虹の橋、昇仙(スンソン)橋(宝物400号)を始めとし、新羅時代の二重基礎石段様式の東・西三層石塔と華厳宗大家の肖像画である「大覚国師真影」、10世紀頃の八角法堂形様式の東・北浮図のような宝物7点と、荘厳で華麗な大雄(テウン)殿、捌相(パルサン)殿、ウォントン殿、金銅香炉、イルジュ門等の地方文化財11点を合わせて18点の文化財があり、旅のついでに文化財踏査も楽しむことができる。
◇周辺スポット
順天の名山である曹渓山の山歩きを兼ねて、僧宝寺院(名僧を多く輩出する寺)である松広寺 (ソングァンサ) へと、1日で有名な寺を2カ所と、春の気配が色濃く漂う山懐を散策できる価値ある旅になるだろう。仙岩寺-仙岩クルモクチ-松広クルモクチ-ホンゴル-松広寺コースは、祖国巡礼自然歩道で4〜5時間かかる。車で20分の距離にある楽安邑城 (ナグァンウプソン) は朝鮮時代の趣きが感じられる民俗村だ。
◇食事と宿泊
仙岩寺の近くには、仙岩荘(061-754-5666)、草原荘(061-754-5811)、チンソル山荘(061-754-5242)等の宿泊施設がある。松広寺入り口にも多くの宿泊施設がある。楽安邑城の岩泉で醸したササム酒は、口伝いで伝わる昔ながらの製造方法通りに作った楽安自慢の民俗酒だ。
◇行き方
湖南高速道路で昇州インターチェンジで降り、サンサ湖の西側の832番地方道路に入って7km程行くと仙岩寺。日帰りの日程では余裕がないと思ったら、付近の楽安邑城民俗村の草葺きの民宿に泊まる要領で旅行の計画を立てるのもいいだろう。
ミン・ビョンジュン(旅行コラムニスト) mbjbud@chollian.net





