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「智異山駙鶴洞」昔の姿を残した生き方

Posted March. 08, 2001 18:20,   

冬が終りを告げようとしている今日この頃、小さな春が顔を出している智異山(チリサン)青鶴(チョンハク)洞の渓谷へ行ってみた。

小さな草庵が仲よく集まってる渓谷。ここに住む人々は今でも髷(まげ)やお下げを結い、ハンボク(韓服:韓国の伝統衣装)を身にまとった姿で、勉強しながら暮している。しかし俗世の風塵はここまで流れ込み、大きな変化の波が押し寄せている。洒落た雰囲気の西洋風の店や、広い駐車場のある大規模な食堂、食堂や喫茶店の看板などなど。

夏休みや冬休みなど、学校が長期の休みに入ると、数日間に渡って書堂(漢文や道徳などを教える私塾)で教育を受ける学生の数だけでも数千人、平均して年間100万人以上の観光客が訪れているというからには、この程度の変貌は当然の事として受け入れなければならないかもしれない。とはいえ、素朴な山奥の村を想像して「道人村」に訪れた人は、村の入り口でがっかりしてしまうのではないかと心配になる。

しかし実際村に足を踏み入れると安心するだろう。村のあちこちには都会の人の好奇心を満足させるような、野暮ったく質朴で、気さくな山奥の人々の暮しが残っているからだ。現在、住民は26世帯180人程度。門のない草葺きの家を覗くと、縁側の柱に「立春大吉」などと書かれた書き初めがベタベタと張ってあり、踏み石の上にはゴムシンというゴムで作った靴や冬用の毛靴が並んでいる。竹筒に米を入れて蒸した竹筒ご飯や、竹の葉冷麺、智異山の山菜を使った山菜ビビンバ、竹筒に入れた五味子で作った酒など、山奥ならではの美味しい食べ物も多い。

青鶴洞に春の訪れを知らせるのは、花よりもコロセという紅葉科の木の樹液のようだ。村の人々は先月26日から、糖度が高いため砂糖を入れたのではないかと誤解されたこともある、海抜1000m以上の高地で採取した青鶴洞のコロセの樹液を販売する「骨利樹薬樹祭」を行い、山奥村の春の訪れを知らせてくれる。今年は20リットル入り1瓶の価格が4万5,000ウォン。お問い合わせ:青鶴洞骨利樹共同販売所(代表イ・ソング054-883-8140)

人間性を育てることに重点を置いた書堂が対顔教育のひとつとして人気を集め、青鶴洞には書堂が急激に増えた。昨年新しくできた「智異山青鶴洞書堂研究院」(院長チェ・キヨン)は、青鶴洞では唯一の社団法人(非営利)システム。本物の書堂の伝統を受け継いできた唯一の書堂であるが、青鶴書堂の守り主イ・ハッキュ氏(代表教師)など、教師11人が運営している。彼らは改めて建て直した広い書堂で子供達と一緒に寝泊まりをしながら、体を愛する勉強(伝統遊び)、人間を愛する正しく生きるための勉強(礼節・道徳教育)、勉学の悟り(四字小学-書堂で習う基礎的な道徳的学問・書芸)を指導する。1日(1万2,000ウォン)〜3泊4日(6万2,000ウォン)体験、2週間研究など様々。△インターネットwww.chunghak.net△電話055—884—5975〜6

△自家用車利用の場合

①ソウル〜大田(テジョン)〜全州(ジョンジュ)〜南原(ナムウォン)〜九礼(クレ)〜河東(ハドン・6、7時間)〜横川(フェンチョン)面 ②釜山(プサン)〜南海(ナムヘ)高速道路〜晉州(ジンジュ)〜横川面(2時間半) ③大邱(テグ)〜邱馬(クマ)高速道路〜南海高速道路〜晉州〜横川面(3時間)

△公共交通機関を利用する場合

晉州・河東〜青鶴洞直行バス利用(出発/市外バスターミナル)

スンウ旅行社(02-720-8311)は蟾津江(ソムジンガン)メファ(梅花)村またはサンスユ(山茱萸)村、錦山(クムサン)のボリ庵に寄れる「青鶴洞道人村」無泊2日のパック旅行を販売中。www.seungwootour.co.kr



趙誠夏(ジョ・ソ¥ンハ)記者 summer@donga.com