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仁川空港 手荷物処理システム(BHS)の問題

仁川空港 手荷物処理システム(BHS)の問題

Posted March. 02, 2001 13:17,   

インチョン(仁川)国際空港に対する総合運営テストでシステムの欠陥が分かり、インチョン空港に就航する予定の国内外の航空会社の専門家らから、急いで開港するより時間をかけてゆっくりと点検すべきであるとの意見が出ている。乗客の安全と便宜に直接影響を及ぼす重大な問題であるからだ。

1.開港に支障はないのか。

インチョン空港に就航するある外国航空会社の関係者は、「システムが安定するまで充分時間をかけて突発事態に備えた訓練をするのが開港後の混乱を最小化させる方法」と話している。

航空関係者らはまた、「開港初期の乗客が少ないときは現在の手荷物処理システム(BHS)でも難なく対応できるだろうが、夏場など利用客が急増するときは、飛行機の運行遅れなどの問題が生じるだろう」としている。

しかし建設交通省とインチョン国際空港公社は重要な欠陥を認めた上、公論化し補完するよりは、ただ覆い隠すことばかりに汲々としている。むしろチェックインカウンターでBHSが稼動している様子を見せながら、マスコミがBHSの欠陥に敏感すぎるとの不満を漏らした。同じ時間、チェックインカウンターの後ろでは手荷物がごった返されていた。

このため、乗客の安全と便宜よりは「大統領に報告した開港日程」の方を重視しているのではないかとの批判を浴びている。

フランスのアルストム、ドイツのマンネスマン、ポハン(浦港)製鉄系列のポスコンなどで構成されたコンソーシアムが制作したインチョン空港の手荷物処理システム(BHS)は、設計の段階で処理量を少なめに見積もったことにより、実際の処理能力が予想乗客数に追いつかなかったため、昨年末から物議を醸してきた。しかし新しく明るみに出た欠陥は、乗客にとっては処理スピードよりも大事な自動分類装置だ。建設交通省はBHSプログラム異常の正確な原因を見い出せずにいる。また、原因が見つかったとしても、異常を修正し、システムを安定化させるためには相当時間が要すると見られるため、開港予定日までに正常化されるかは疑問が残る。

2.他の問題点は

航空機のスケジュールや航空便名などの情報を提供する飛行情報電光版(FIDS)は、乗客と航空会社の職員が指定された航空機にたどり着けるようにした案内板。リアルタイムで情報が提供されなければ、乗客が別の搭乗口に行くようになって飛行機に乗れない場合もあり得る。テスト運営の際、ネットワークのエラーでリアルタイムの情報が表示出来なかったのだ。建設交通省と航空公社側は空港の総合情報通信システムとの連結がスムーズでないと判断し、補完作業に乗り出した。

爆破物感知装置(CTX)は、5回に渡るテスト運営で、一回も完全に作動しなかったという。これはアメリカのインビジョンテクノロジー社の製品として、断層撮影方式で手荷物を撮影した後、爆破物のような密度を持った物質を摘発する先端製品。検索に必要な時間は12秒。

仁川(インチョン)空港はBHSコンベアベルト側に設置して爆破物を検索したが、本来の機能を発揮できなかった。航空社の関係者は「CTX自体に欠陥があるのではなく、空港情報通信システムとの繋がりが円滑でないためエラーが生じたようだ」とし「最悪の場合、テロ犯のターゲットになる恐れもある」と指摘した。

3.外国空港の例

98年6月開港した香港のチェクラブコック空港は、BHSの欠陥のために大きな混乱に巻き込まれた。開港当日、BHSが問題を起こしため、荷物が航空機に正確に運搬されなかった。そのため、航空機の運行遅延が続き、国際的な恥をかいた。それに、運行遅延による損害賠償額が数兆ウォンに達し、香港の国民総生産(GNP)が落ちるまでに至った。

アメリカ中西部地域の中枢空港であるデンバー空港は、BHSの欠陥のために開港の時期を1年近く延ばした。デンバー空港側は、BHSの欠陥を補完しないまま開港を強行して問題が生じた場合、貴重品や重要な書類などの入った手荷物が別の所に行ってしまうか紛失した場合、その損害賠償請求額を請け負うことができないと判断し、このように決定したという。



ソ¥ン・ジンフップ記者 jinhup@donga.com