
50年代に幼年期を送った人たちは大部分がそうであるように、当時の私達の遊びと言えば、鬼ごっこ、馬乗り、川わたりなど、もっぱら体ひとつで遊ぶものばかりだった。
町ではタイヤチューブで作ったゴムボールが売られていたが、私達にとってはとても高価で、誰かが買って来ようものならまるでお祭り騒ぎだった。ゴムボールだったので、空気が抜けたり破裂したりしたら、自転車屋で継ぎはぎしてもらって使っていたが、そのうちボールは傷テープだらけの顔のようになったものだ。
その後中学に進学して初めて本物のサッカーボールに触ったが、牛革で作られたサッカーボールのなんと丈夫で重かったことか。薄い生地の運動靴でボールを蹴った瞬間、足が砕けそうだった。
ある日サッカー部の先輩が「ボールの蹴り方が良い」と言って、私にサッカー部に入るように勧めた。嬉しかったが自信がなくて結局諦めてしまった。クラスでも常に前から5番目以内だった小柄な体格だったからだ。
代わりに漫画家になって『ウルジアヌンソニョン(泣かない少年)』、『ウリヌンヒョンジェ(俺達は兄弟)』、『カカモリ(坊主頭)』などのサッカーマンガを何本も描きながら、自分なりにサッカーに対する夢を絵で表現してきた。
最近の韓国サッカーについての問題点がたくさん言われているが、これまですばらしい発展をしてきたことを知っている。私の作品『ウルジアヌンソニョン』の中で、ドク・コタクの活躍で韓国がワールドカップを制覇したように、2002年のワールドカップでベスト16、ベスト8進出、そしてそれ以上の成績で我々を喜ばせてくれると信じている。





