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現在より10倍速い弾丸開発

Posted February. 28, 2001 19:00,   

現在の弾丸より10倍速い、時速7万2千㎞で弾丸を発射することができる技術が最近米国で開発された。

「Z加速機」と呼ばれる特殊加速装置から発射された弾丸は、ソウル‐釜山(プサン)間を22秒、英国のロンドン‐米国のニューヨーク間を4分30秒で飛んでいく。英国のデイリーテレグラフ紙は27日、「人間が作り出せる物の中で、これより速い物は核爆発しかないだろう」と報道した。

世の中で一番速い銃を作り出す技術を開発した、米国サンディア国立研究所のマーカス・ノドソン博士は、「今回開発した技術を利用して銃を作ったら、現在の装甲車等に使われる鉄板よりもずっと厚い鉄板も簡単に穴をあけることができるだろう」と語った。彼はアルミニウムで作った弾丸を入れて発射したところ、飛んでいる間に空気抵抗を受け、温度が摂氏2700度まで上がって溶けてしまったと開発当時の逸話を紹介した。結局チタン、銅等を素材にした特殊合金弾丸を使うことになった。

当初この技術は、高速発射体が短距離で空気抵抗等、どんな影響を受けるかを調べるための研究であった。しかし、最近はこの技術を宇宙船発射に応用する問題が検討されている。この加速機の真空室は2万個の増幅機を利用、2千億分の1秒で地球上で最も強力な磁場を作り出し、その力で時速7万2千㎞の弾丸を打ち飛ばす。この速度は物体が地球重力圏を脱するために必要な速度よりも3倍も速いものだ。



李鍾鎡(イ・ジョンフン)記者 taylor55@donga.com