
第3回南北離散家族団体対面が行われたソウル市盤浦(パンポ)洞に位置するセントラルシティー6階のミレニアム・ホールと、平壌(ピョンヤン)市内の高麗(コリョ)ホテルは、再会の喜びのあまりに泣き崩れる場面があちこちで見られ、会場は涙に包まれた。数十年ぶりの再会を果たした家族らは、これまで積りに積った話をするなど、再会の喜びを分かち合った。
北から訪問したチェ・ビョンヒさん(73)は、「兄のヒョンボクさん(75)が、やっと妹に会えるといって再会を楽しみに待っていたが、先月心臓マヒで突然死去した」との知らせを南の家族から聞き、泣き崩れた。北朝鮮の「功勲芸術家」であるチョン・ドゥミョンさん(67)は、朝鮮戦争中に離れ離れになった母親、キム・インスンさん(89)、弟のドゥファンさん(62)、ドゥホさん(55:米国在住)、妹のスッキさん(64:米国在中)を囲み、涙で喜びを分かち合った。
3回目となる南北離散家族対面で、北側の家族が準備した贈り物は、お酒、布地、絵、写真など、ほとんど1、2回目の時と同じもの。訪問者1人が2つほどの贈り物を準備した。これに比べ、南側の家族が準備した贈り物は、花かごをはじめとして、医薬品や記念品など、多種多様であった。
訪問団一行は、2泊3日の日程を過ごすホテル10〜16階の宿舎に荷物を置いた後、ホテル32階の食堂で半世紀ぶりに踏んだソウルの地で1回目の食事を行った。メニューは、あわび粥、塩辛類、焼肉などの韓国料理を中心としたビュッフェでまとめられ、白菜キムチ、白キムチ、キュウリのキムチ、浅漬けのキムチなど、多様な種類のキムチ類と済州(チェジュ)道名産のアカマダイのような地方の名産も用意された。
チョン・チャン、チョン・ウィヨン記者 angelhuh@donga.com






