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元統一省総理、外交官の意識を批判

Posted November. 19, 2000 19:04,   

韓完相(ハン・ウァンサン)元統一省総理が、外交通商省に対して「冷戦と官僚意識から脱して、朝鮮半島の脱冷戦のために全力を尽くすべきだ」と厳しい批判をして注目を浴びている。韓元統一省総理は19日、ソウルの政府中央庁舎の大会議室で、外交省の職員を対象にした統一特別施策教育の講演を通じ、「外交省が朝鮮半島の脱冷戦問題に対して先頭に立つためには、外交官の意識の中に深く根を下ろしている冷戦意識を脱却しなければならない」と強調した。彼はまた、「政府官僚のうち、もっとも歴史意識が鋭く、また開拓精神に富むべき外交官の中で、冷戦意識の呪縛から抜け出せない人がいるとしたら、それは大きな誤りだ」と指摘し、「他の政府部署ならいざ知らず、この外交省が金大中(キム・デジュン)大統領(の北朝鮮に対する包容政策)に遅れをとるとしたら、それは非常に問題だと言わざるをえない」と主張した。

彼は特に「世界の時計が21世紀の情報化時代に向けて回っているのに反し、朝鮮半島では依然として冷戦の時計が回っている」と指摘した上、「朝鮮半島の冷戦費用をニュー・ミレニアムの朝鮮民族の繁栄の費用に転換させることに外交省が先頭に立たなければ、我々の未来は明るくならないであろう」と力説した。彼は「北朝鮮の戦略不変論、速度調節論、時期尚早論、北朝鮮無条件支援などの批判は、何れも冷戦論理に過ぎない」と批判した後、「問題は、政府当局者がこれに対して論理的、マクロ的、合目的的に対応できずにいることだ」と指摘した。そして彼は「政府が存在していることさえ感じられないほど、長・次官、局長の担当すべきことを大統領が一人でやっている」と批判した。また、「私も政府で働いたことがあるが、官僚の体質は変化とは正反対だ。国と民族のリスクよりも、自分自身のリスクのみを考える傾向がある」とし、「しかし、政府部署のエリートである外交省の職員は、全力を尽くして大統領より一歩先立つべきだ」と主張した。