武大偉在韓中国大使が、昨日、韓国言論財団主催の朝餐講演会で発した言葉からすると、果たして彼が適切な自制心と謙譲の美徳を備えた外交官であるかどうか改めて疑わざるをえない。
武大偉大使は、この日「ダライ・ラマは宗教を買い被り、チベットの独立をうたっている。彼がノーベル平和賞を授賞したのは、ノーベル平和賞への吟ヤ」だと話した。武大偉大使のこのような主張は、文化的・宗教的観点からでダライ・ラマの訪韓を期待しており、特に初めてノーベル平和賞の授賞国となった韓国としては、聞くに耐え難い話だ。
しかも武大偉大使は、先日「ダライ・ラマが韓国に来るからといって、両国が断交とまでいかないだろうが・・・」という、脅威性のある発言をした事もある。
韓国と台湾の民航機運航再開の動きに対する質問にも武大偉大使は、「国家主権に関する問題なので、中国と事前協議をする必要がある」と述べた。もちろん、韓国も一つの中国政策を取ってはいるが、‘事前協議’が必要だと言う主張は、韓国と台湾間の人的・物的交流の現実を無視した、場合によっては韓国の自尊心を損ねるものとして誤解を招く可柏ォもある。
武大偉大使が、「アメリカとイギリスがチベット独立画策の張本人」であると非難していることや混乱しているアメリカの大統領選挙などについては「自国の発展モデルや思考、イデオロギーを相手に強いれば、失敗するのは当然」と直接的に批判した事も、外交官として適切な言行であったかどうか聞きたい。駐韓米軍の将来に関する事も南北や列強4国の利害関係が絡んでいる敏感な問題なので、大使が「個人的に・・」発言をする場合ではないと思われる。
武大偉大使は、これまで「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のクムチャンリ施設に対するアメリカの現場接近の要求は、国際的規範に合わないものだ(99.1.7)」「北朝鮮脱走者問題はあくまでも中国と北朝鮮間の問題(99.9.2)」「中国の会社がアメリカや日本に輸出するワタリガニには何も問題はなかった。どうして韓国だけから鉛が出たのか(2000.9.8)」などと韓国の感情を刺激するような多数の発言をしている。
朝鮮半島の和平と安定のための韓−中両国間の友好関係は今後一層強化されるべきだ。そのためにはどちらかが一方的に互恵の原則に合わない行動をしたり弱腰になるようなムードが造成されてはいけない。そういう面で私たちは武大偉大使の発言に注目しているのである。また、彼の言行に対する韓国政府の立場についても知りたい。






