米大統領選挙で、共和党のブッシュ候補の勝利により、韓国の証券市場に与える影響について関心が高まっている。
国内証券市場専門家たちは、「米国の大統領選挙の結果がどのような結果であっても、国内の証券市場に相当な影響を与えるであろう」と見ている。最近の韓米の証券市場の同調化現象により、米大統領選挙直後のアメリカ証券市場で注目を浴びる業種が、韓国の株式市場でもテーマ株として浮かび上がる可能性が高いためである。
米国証券市場には好材料
ブッシュ候補の当選は、米国証券市場にも相当な好材料として作用するであろうという見解が一般的なものである。ブッシュ候補は、「政府の干渉と規制を減らし、1兆3000億ドルの減税を押し進める」と公約するなど、どちらかというと企業に友好的な立場を見せてきたためである。ウォールストリートの最高経営陣たちは、ブッシュ候補を支持する立場を明らかにしてきた。選挙結果が発表された後、株価グラフが上昇カーブを見せた場合、国内の証券市場にもやはり好材料として作用する可能性が高い。しかし、一部では中東情勢の悪化、原油価格の再急騰の可能性、米国企業の不透明な収益展望、ドル強勢など、地面に埋められた地雷のように悪材料が多数ある状況で、選挙以後の米国証券市場の行方を今から占うのは時期尚早だという視角もある。米国証券市場の行方を占う重要なポイントは選挙結果ではなく、米国経済の軟着陸如何にかかっているという指摘である。
韓米 今後有望な業種
ブッシュ候補の当選により、米国と韓国の証券市場で伝統株が強さを見せる可能性が高くなった。選挙前から国内の証券市場専門家たちは、ブッシュ=伝統株、ゴア=先端株という図式を示してきた。韓国経済の立場は、先端技術に対するロイヤリティー支給問題が膨れ上がり、防衛費負担増と国内の先端業種の収益の悪化が予想されるという指摘もある。反面、薬価について米国政府の統制が緩和されるものと見られ、米国内の製薬株の強さに続いて、国内の製薬関連業種にも相対的に良い影響が出るものと予想される。新韓証券のある研究員は「ブッシュ候補の当選は、国内への通商圧力に繋がる可能性がある」とし、「アメリカの内需萎縮とともに産業保護問題が表出した場合、対米輸出企業の株価に長期的な負担を与えるだろう」と見通している。






