朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、「張忠植(チャン・チュンシク)大韓赤十字社総裁が、月刊誌のインタビューで話した内容は問題である」と主張、南北関係に支障をきたすのではないかと懸念されている。北朝鮮は金曜日に発表した赤十字会の声明を通して、張総裁の更迭を間接的に要求するなど、今回の事態は容易に収拾されそうにない見通しだ。しかし、北側のこのような反応に対して、「疑問点もなくはない」というのが関係者らの分析だ。その理由としてまず、北朝鮮が声明を発表した時点と、インタビュー内容が公開された時点とではずれがある点。問題の月刊誌は9月20日に発売されたのだが、北朝鮮は発売から1ヶ月過ぎた後に問題だと主張してきた点。さらに、北側は先月27日にもこの問題については一切触れず、予定通り第2次離散家族相互訪問団の候補者名簿を南側と交換していたのである。従って、北側が不可避な内部事情によって、離散家族の相互訪問事業をしばらくの間遅らせようとしているのではないかという見方が出てきている。インタビューの文脈を詳細に見ても、張総裁が北側のことを理解しようと努力している側面が数多く見られるのである。つまり、北朝鮮がわざわざ非難するほどのものではないというのである。
張総裁は「(北朝鮮が)わが国より自由がなく、経済的に苦しく、統制社会の中で生きてきたと、南側と比較したのが事の始まりだ」とし、「しかし、北側は辻褄だけ合わせたかのように『北は自由がないなどとは…』と引用するなど意識的に問題化しようとしている印象が強い」と語った。政府は北側のこのような強硬姿勢にもかかわらず、北朝鮮が南北関係の全般的な枠組みを揺さぶろうとしているものではないと見ている。従って、問題を提起した北側の立場と体面とを考慮しながら、今回の件が収拾されることを望んでいる。しかし、政府は北側の立場を考慮すると言いつつも、張総裁の更迭は難しいとの立場を取っている。これは、今回の件で大韓赤十字社の総裁が変わるということになれば、「北側が今や人事権すら振りかざすのか」との非難が起こりうるからである。政府は離散家族の生存確認の結果を交換する10日頃に北側の意図を質し、具体的な対応策を取る方針である。






