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米中、ピョンヤンラッシュの意味

Posted October. 23, 2000 13:05,   

アメリカのメドリン・オルブライト国務長官の初めての訪朝は、アメリカの多くのマスコミが‘歴史的な訪問’と称える程重要な意味を持つ。まず、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が直接前面に出て、アメリカの国務長官と史上初めて多くの懸案についての解決を試みるという点で、並ならぬ意味を持つ。こうした朝米両国の接触は北朝鮮を、完全なる世界秩序を持つ国の一員として迎え入れる意味で良い結果をもたらすこともあるだろう。

しかし状況はそう単純ではない。6月の南北首脳会談によって、当事者である南北朝鮮が主導してきた朝鮮半島の問題解決が、アメリカと中国の介入で複雑になるとの懸念が提起されているためである。こうした懸念は、朝鮮半島問題に関して現在もっとも影響力があるとされるアメリカと中国の核心閣僚がほぼ同時に北朝鮮を訪れる事実を根拠に、より浮彫りにされつつある。

中国は、オルブライト国務長官が平壌(ピョンヤン)を訪問する一日前に、 遲浩田(ツハオティエン)国防部長をピョンヤンに派遣した。もちろん遲浩田部長には中国の朝鮮戦争への参戦を意味する抗米援朝50周年を迎え、北朝鮮を訪問したとの大義名分がある。しかし、50周年記念日は25日なので、部長が必ずしもオルブライト長官よりも先立ってピョンヤンに到着すべき理由はないように見える。また、中国が朝鮮戦争への参戦行事のために閣僚を北朝鮮に派遣したことも異例的なことだ。外交問題の専門家達はアメリカの国務長官の初訪朝を控え、北朝鮮と中国が‘ある意見の調律’をするに違いないと予想する。

こうした分析は6月の南北首脳会談以降高まったアメリカの‘疎外感’と中国の‘背後影響説’と一脈通じる。つまり、アメリカは、北朝鮮との接触で急に韓国に主導権を奪われたために‘運転席から助手席に下げられた’という疎外感に加えて、中国が南北首脳会談の実現に積極的に介入し、朝鮮半島でアメリカより大きな影響力を行使するようになったとの不安感も抱いているとの分析だ。

アメリカと中国の競り合いは首脳の北朝鮮訪問においても続く見通しだ。オルブライト長官のピョンヤン入りはクリントン大統領の訪朝のための準備作業の性格が強く、早くからクリントン大統領が11月頃北朝鮮を訪れるとの予想されている。とはいえ、クリントン大統領の訪朝は中国の江沢民国家主席のピョンヤン訪問と重なるため、前後関係が調整される可能性もある。中国のタンザスィアン外交部長は21日、江主席の訪朝が来年の初め頃行なわれることを仄めかした。

そのため、南北首脳会談の前までは静かにしていたアメリカと中国が突然北朝鮮に関心を持ち始め、和解の軌道に乗り始めた朝鮮半島が一歩間違えば予想外の軌道修正もあり得るとの悲観的な展望を持つ専門家もいる。