ニューヨークを訪問中の金大中(キム・デジュン)大統領と北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長の会談の取り消しについて、政府のある当局者は6日(韓国時間)「一時的な北朝鮮とアメリカの関係悪化は避けられないであろう」と語った。アメリカ政府もこの日、今回の事態について遺憾の意を表明しており、外交チャンネルを通して北朝鮮側に今回のような事件の再発防止を約束する一方で、「このような不祥事が起こらないために共に方法を見出そう」と提議したことを明らかにした。
ジョー・ロックハート ホワイトハウススポークスマンは定例ブリーフィングで「我々は今回のことを残念に思う」と話し、「北朝鮮の代表団がミレニアムサミットに出席することを待ちに待っていたことを考えると、不幸なことである」と語った。国務省のある関係者も「北朝鮮側が国務省に抗議をし、アメリカ政府は遺憾の意を伝えた」と話した。しかし彼は、今回の事件が民間航空社の検閲過程で起こったこととし、政府とは無関係であり、北朝鮮が要求する公式謝罪はしないと示唆した。
一方、北朝鮮は外務省声明に続いて、李衡哲(イ・ヒョンチョル)国連駐在北朝鮮代表部大使の記者会見を通して、「今回の事件は、最近、朝鮮半島で南北間に好ましい関係が築かれつつあるという状況に反対するアメリカによって意図的に作られたものだ」と主張し、アメリカのハレンチな行為に強く対応する」と警告した。これに先立ち5日、ドイツのフランクフルト空港でアメリカのアメリカ・エアライン(AA)航空から無礼なほどの検閲を受けたとの理由で訪米取り消しを決定した金永南委員長一行は6日午前、中国北京を経由して北朝鮮の高麗航空特別機で平壌(ピョンヤン)に戻った。






