昨日終わった南北閣僚級会談は、 「6・15南北共同宣言」を稼動させる初めての措置を取ったという点で評価に値する。南北は「6・15宣言」以降赤十字会談を通じて離散家族の再会に合意したが、 今回の会談で事実上初めて南北の和解と協力に向けた実質的な装置が設けられたと言える。
92年南北基本合意書に基づいて設置・運営していたが、 96年カンルン(江陵)武装スパイ侵入事件以来閉鎖されている板門店連絡事務所が再び再開し、その上、南北閣僚級会談が高位レベルの対話チャンネルとして機能することになったのは、「6・15宣言」前に比べると、南北関係の大きい進展と言わざるを得ない。
特に、ソウルとウジュをつなぐキョンイ(京義)線鉄道を修復することに合意したのは、 南北経済に及ぼす実質的影響や民族の大動脈をつなぐという象徴性からしてもその意味は重要である。
朝鮮総連系在日同胞の故郷訪問や8・15南北和解週間の設定もやはり和解ムード作りに役立つものと期待される。 ただ、 8・15行事の場合、北朝鮮が自国の体制宣伝に利用した前例を考えると、気にかかる部分もなくはないというのがわれわれの率直な気持ちである。見せ掛けや宣伝用の行事よりは実質的な和解に役立つプログラムを開発すべきだ。
今回の会談で軍当局者間のホットライン設置などを始めとした緊張緩和対策や平和定着問題が満足に話し合われなかったのは遺憾であり、それに対する批判の声も高い。また、 当初期待していたキム・ジョンイル(金正日)総書記のソウル訪問に対する具体的な言及や離散家族問題に対して進展した合意がなかったのも今回の会談の不十分なところである。経済協力の部分も鉄道の修復問題以外に投資保障協定の締結など、制度的な装置作りに合意を得られなかった。
しかし、一回の会談で満足できる結果を得られると期待するのは無理である。 南北はやっと半世紀以上の葛藤と対立の古い殻を破り、和解協力に向けて慎重な第一歩を歩みはじめたのである。 性急に考えず、一歩ずつ落ち着いて段階を踏んでいかなければならない。
南北間に何よりも重要なのは、相手の立場を理解し、尊重することである。「6・15宣言」の効果的な実践のためには、 南北当局者間の信頼が最も重要である。
今月末ピョンヤン(平壌)で第2次閣僚級会談を開くことに合意するなど、 会談の恒例化への道を開いたのは、まさに両側の信頼に支えられた結果だと思う。 第2次会談でもう一歩貴重な進展があることを期待したい。






