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韓・豪、AUKUSの先端兵器開発で「韓国の参加を協議」

韓・豪、AUKUSの先端兵器開発で「韓国の参加を協議」

Posted May. 02, 2024 08:20,   

Updated May. 02, 2024 08:20

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韓国とオーストラリアの「外交・国防相(2+2)会談」で、米国、英国、オーストラリア3ヵ国の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の「第2の柱」に韓国が参加することが議論された。米国が主導するAUKUSは、米国と英国がオーストラリアに原子力潜水艦を提供する第1段階の協力である「第1の柱」と、自律型兵器・超音速ミサイル・サイバーセキュリティなどの8分野で先端軍事能力を共同開発する第2段階の協力である「第2の柱」を推進している。先月、AUKUSが発足後初めて日本を第2の柱における新たな協力パートナーとして受け入れたことで、さらに韓国を協力パートナーとして検討しているとの観測が流れた。今回の会談で、韓国の参加可能性が議論されたため、近く韓国を含むAUKUSの拡大が本格的に議論されるか注目される。

申元植(シン・ウォンシク)国防部長官は1日(現地時間)、オーストラリア・メルボルンで開かれた2+2会談が終わった後、共同記者会見で、「AUKUS加盟国が韓国をAUKUSの第2の柱のパートナーとして検討することを歓迎する」とし、「韓国の国防科学・技術能力は、第2の柱の発展と地域平和に貢献するだろう」と述べた。また、「今日の(2+2)会談で、私たちは第2の柱協力の可能性について議論した」と明らかにした。

オーストラリアのリチャード・マールズ国防相も、「韓国は明らかに印象的な技術を持っている国」とし、「両国はすでに価値を共有し、戦略的に協力している」と強調した。また、「技術的にも緊密に協力している」とし、「今後、第2の柱が発展する機会があるだろう」と述べた。そして、「日本に関しては、(すでに)そのような機会を観察している」と強調した。

第1の柱は他の国に拡大しないというのがAUKUSの方針だが、第2の柱をめぐっては最近、日本に続いて協力国を追加するという観測が流れた。韓国政府も、地域の安全保障の観点から第2の柱への参加に前向きな立場だ。第2の柱で開発された先端兵器が開発参加国に優先的に配備される可能性が高いため、兵器開発面でも参加した方が得策というのが政府の判断だ。ただ、AUKUSへの参加には加盟国全体の同意が必要であり、AUKUS拡大に対する中国の反発も大きいため、実際の参加まで数ヵ月が必要だという観測も流れている。

今回の2+2会談で両国は、北朝鮮の違法な核・ミサイル開発資金へのアクセスも遮断することで合意した。趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は共同記者会見で、「両国は北朝鮮とロシア間の兵器取引など違法な活動を阻止するために協力する」とし、「両国は、経済・安全保障だけでなく、包括的な安全保障とサイバー・海洋安全保障分野の協力も拡大していく」と述べた。オーストラリアのペニー・ウォン外相は、「オーストラリアは韓国との『包括的戦略的パートナーシップ』の発展に大きな重要性を与えている」と強調した。


申晋宇 niceshin@donga.com