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192議席の超巨大野党、「ファストトラック」など立法権力を握る

192議席の超巨大野党、「ファストトラック」など立法権力を握る

Posted April. 12, 2024 09:22,   

Updated April. 12, 2024 09:22

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第22代国会で192議席の「反尹(尹錫悦)巨大野党」戦線が構築される見通しだ。

11日、中央選挙管理委員会によると、4月10日の総選挙の結果、最大野党「共に民主党」(161議席)と「共に民主連合」(14議席・比例)が計175議席を獲得した。これに祖国革新党の比例議席(12議席)と進歩党(1議席)、「新しい未来」(1議席)を含め、改革新党(3議席・小選挙区1議席、比例2議席)まで合わせると、「反尹」戦線は192議席にのぼる。一方、与党「国民の力」は90議席を獲得し、「国民の未来」(18議席・比例)を合わせて108議席を占めるにとどまり、野党が84議席の優位に立った。

野党が法案のファストトラック(迅速処理案件)指定基準である180議席(在籍議員の5分の3)以上を確保したことで、与党では「第22代国会でも『巨大野党の立法独走』が繰り返される可能性がある」と懸念している。ファストトラックは最長330日後に法案を本会議に自動上程できる制度だ。第21代国会で巨大野党はこの制度を利用して、「国民の力」の反対にもかかわらず、糧穀管理法、看護法などの争点法案を本会議で強行処理した。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は残りの任期3年間、野党の協力なしに予算案と法案の処理が不可能になった。政界関係者は、「改革新党は右派に近くても、『反尹』という点では野党路線に近い」とし、「与党としては、友軍が事実上いない状態で『植物与党』、『植物政府』になる可能性が大きい」と話した。

一部では、「国民の力」で8票以上の離反票が出る場合、大統領の再議請求権(拒否権)が無力化され、改憲や大統領弾劾まで可能という分析も出ている。200議席は、拒否権の行使で国会に送り返された法案の再投票議決条件であり、改憲と大統領弾劾訴追を国会で議決できる要件だ。野党関係者は、「与党も公認過程で雑音が多く、尹大統領と対立してきた与党の人物が多数当選したため、与党が一枚岩であることを期待するのも難しい状況だ」と話した。

第22代国会が始まれば、本格的な「特検政局」が開かれるという見通しもある。「共に民主党」は選挙の翌日から「チェ上兵特検法」と「李鍾燮(イ・ジョンソプ)特検法」の処理の意向を再び明らかにした。祖国革新党も、選挙公約に掲げた「韓東勲(ハン・ドンフン)特検法」を改めて強調した。


アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com