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イスラエル、「ネタニヤフ首相辞任」数万人が雲集

イスラエル、「ネタニヤフ首相辞任」数万人が雲集

Posted April. 02, 2024 09:05,   

Updated April. 02, 2024 09:58

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イスラエルとパレスチナ武装組織ハマスの戦闘が約半年続いている中、先月30、31日の両日、イスラエル全域でネタニヤフ首相の退陣や早期総選挙の実施を求める大規模な反政府デモが行われた。しかし、ネタニヤフ氏は退陣要求を一蹴し、ハマスの拠点であるガザ地区の最南端都市ラファに地上作戦を展開する考えを堅持した。

先月31日、ロイター通信などによると、同日、エルサレムやテルアビブなどイスラエル各地では市民が街頭に集まり、ネタニヤフ氏の退陣とハマスに拘束されたイスラエル民間人人質の解放を求めた。前日にもネタニヤフ氏の自宅前で同様のデモが行われた。タイムズ・オブ・イスラエルなどは先月31日、エルサレムにある国会議事堂付近だけでで数万人が集まったとし、今回のデモが戦闘勃発後、最大規模の反政府デモだと報じた。

特に、人質の家族は、「首相が人質交渉の最大の障害」と主張した。早期総選挙で新しい指導者を選出し、ハマスと交渉して人質を取り戻してほしいと叫んだ。現在、解放されていない人質は約130人で、このうち34人は死亡したと推定されている。

ネタニヤフ氏が率いる極右連立政権内の不協和音も大きくなっている。イスラエル人口の約13.5%を占める超正統派ユダヤ人「ハレディ」は、1948年の建国時から兵役を免除されていた。しかし、昨年の戦闘勃発後、彼らも入隊すべきだという世論が高まっている。ネタニヤフ氏は、支持層である極右有権者の支持を得るため、ハレディの兵役免除を公式化する法案を推進している。これに対し、連立政権内で比較的世俗主義の傾向が強い政党が反発している。

しかし、ネタニヤフ氏は先月31日、記者会見で、「今総選挙を行えば、人質交渉がさらに遅れるだろう」と退陣要求を一蹴した。また、「ラファでの地上戦の準備が整った」と述べ、地上戦攻撃を強行する考えを堅持した。友好国である米国などがパレスチナ民間人の犠牲を懸念して早急な停戦を呼びかけているが、まったく耳を貸さない。

同日、ネタニヤフ氏はヘルニアの手術を受けた。ネタニヤフ氏は昨年7月にもペースメーカー植え込み術を受けた。75歳のネタニヤフ氏に健康不安説が浮上している。


イ・ジユン記者 asap@donga.com