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フーシ派の攻撃で初の民間人死者、米国「責任を問う」

フーシ派の攻撃で初の民間人死者、米国「責任を問う」

Posted March. 08, 2024 08:48,   

Updated March. 08, 2024 08:48

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イエメンの親イラン武装組織フーシ派の相次ぐ紅海での民間船舶への攻撃で、ついに死者が発生した。しかも、イスラエルや英国、米国の商船だけを攻撃すると公言していたにもかかわらず、ギリシャの貨物船に乗った第3国の民間の船員が死亡し、非難が高まっている。米国が主導する多国籍軍は、フーシ派の拠点などへの攻撃を強化するとみられる。

米中央軍司令部は6日、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)を通じて、「午前11時30分頃、イエメン・アデン湾でギリシャ企業の商船『トゥルー・コンフィデンス』がフーシ派のミサイル攻撃を受け、船員少なくとも3人が命を落とした」とし、「負傷した4人のうち3人も重体だ」と明らかにした。トゥルー・コンフィデンスには23人が搭乗し、ほとんどがフィリピンやベトナム、インド国籍だという。同船は中国を出発し、サウジアラビアに向かう途中、攻撃を受けた。

フーシ派は、昨年11月からイスラエルのガザ地区攻撃に反対するという名目で、これまで60回以上、紅海を行き来する民間船舶や多国籍軍の艦艇を攻撃してきた。死者が出たのは今回が初めてだ。ロイター通信によると、攻撃直後、フーシ派のヤハヤ・サリ報道担当者は、「当該船舶はイエメン海軍の警告を無視し、今回の作戦に突入した」とし、「正確なミサイル空爆で船舶を攻撃した」と自分たちの犯行であることを認めた。

先月18日に攻撃された英国の貨物船「ルビマール」が3日に沈没したのに続き、死者まで出ると、国際運輸労働者連盟(ITF)も声明を発表した。ITFのスティーブン・コットン事務総長は、「アデン湾と紅海で船員たちが危険に直面している状況について国際社会に警告してきたが、今日ついに悲劇が起こった」と非難した。

米国が主導する多国籍軍は、今回の事件を機に圧力を強める構えだ。1月12日から大々的な空爆を開始したが、これまでのところ効果はそれほど大きくないという指摘が続いている。米国務省のマシュー・ミラー報道官は同日、記者会見で、「フーシ派は無実の民間人の安全を考慮せず、無謀な攻撃を続けている」とし、「この攻撃に対する責任を問う」と明らかにした。米財務省は、フーシ派に違法に物資を輸送した香港とマーシャル諸島の海運会社2社と船舶2隻に対し、追加の経済制裁を科した。


カイロ=キム・ギユン特派員 pep@donga.com