トランプ氏がサウスカロライナ州の予備選で圧勝

「ジョー（バイデン大統領）、お前はクビだ」

１１月の米大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びのためのサウスカロライナ州の予備選挙が行われた２４日（現地時間）、州都コロンビアの博覧会場。支持者たちの歓声の中、予備選勝利演説に立ったトランプ前大統領は、親指と人差し指でピストルの形をつくって上に向けて立て、このように述べた。

トランプ氏は同日、集計率９５％の時点で５９.８％を得票し、ヘイリー元国連大使（３９.５％）に圧勝した。先月１５日のアイオワ州党員大会で始まった共和党予備選レースで５連勝を収め、共和党の指名獲得がほぼ確実となった。トランプ氏は、「バイデンが米国を破壊している」とし、「（大統領選まで）残り９ヵ月は長すぎる。明日すぐにでも大統領選をできるなら、そうしたい」と述べた。共和党支持勢力が強いいわゆる「ディープサウス（米国最南部地方）」の初の選挙地であるサウスカロライナ州で保守層の結集を確認し、バイデン大統領との本選対決に強い自信を見せたのだ。

サウスカロライナ州知事を務めたヘイリー氏は、地元での敗北にもかかわらず、１６州の予備選が同時に行われる来月５日の「スーパーチューズデー」まで挑戦を続ける意向を明らかにした。ヘイリー氏は、「米国人の大多数がトランプ氏もバイデン氏も支持しないとしている以上、私はこの戦いを諦めない」と述べた。


ロックヒル・コロンビア＝ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com