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国情院長に趙太庸氏、外交部長官に趙兌烈氏を指名

国情院長に趙太庸氏、外交部長官に趙兌烈氏を指名

Posted December. 20, 2023 09:07,   

Updated December. 20, 2023 09:07

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が19日、国家情報院長に趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長(67)、外交部長官に趙兌烈(チョ・テヨル)元国連大使(68)を指名した。内部の人事問題で罷免された金奎顕(キム・ギュヒョン)前国情院長と総選挙への出馬を公式化した朴振(パク・ジン)外交部長官の後任が指名され、空席となった国家安保室長の人選が確定すれば、現政権の外交・安保ラインの首脳部が事実上、全面的に再編される。

金大棋(キム・テギ)大統領秘書室長は同日、龍山(ヨンサン)大統領室で記者会見を行い、趙太庸氏を要職を歴任した外交・安全保障の戦略家と紹介し、「国情院長としても安全保障と情報能力を一段と高めてくれるだろう」と評価した。趙兌烈氏については、「特に経済通商分野に精通している」とし、「直面している外交問題の解決に大いに貢献するだろう」と人選の背景を説明した。国情院長と外交部長官は国会の人事聴聞会を経て任命される。趙太庸氏は同日、「世界のどの情報機関と比較しても劣らない超一流の情報機関になるよう全力を尽くす」と述べた。趙兌烈氏は、「韓国外交の活動の幅を広げ、国家安保と繁栄に貢献したい」と述べた。新国家安保室長には張虎鎮(チャン・ホジン)外交部第1次官が有力視されているが、同日の人事発表ではひとまず除外された。

一部では、3月の金聖翰(キム・ソンハン)前国家安保室長の辞任局面で火消し役として緊急投入された趙太庸氏が約8ヵ月で国情院に移り、後任に張氏が有力視されていることをめぐって、「回転ドア人事」という懸念の声も出ている。

一方、大統領室は国家安保室傘下に経済安全保障を担当する安保室第3次長を新設する。大統領室関係者は、「外交と経済関係が崩れつつあり、特に過去の自由貿易主義で平穏だった国際経済秩序も地殻変動が起きている状況」と新設の必要性を説明した。


張寬錫 jks@donga.com