Go to contents

韓米「北朝鮮核抑止に向けて米3大核戦力を活用」

韓米「北朝鮮核抑止に向けて米3大核戦力を活用」

Posted November. 14, 2023 08:54,   

Updated November. 14, 2023 08:54

한국어

韓米が、北朝鮮の核兵器など大量破壊兵器(WMD)に共同対応するために策定した「テーラード抑止戦略」(TDS・Tailored Deterrence Strategy)を10年ぶりに改定した。改定された北朝鮮核抑止戦略には、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や戦略爆撃機、戦略原子力潜水艦といった米軍の3大核戦力など拡大抑止(核の傘)の活用案が具体的に盛り込まれているという。国防部関係者は、「拡大抑止戦力の展開を韓米が共同企画して実行するという指針などの案が新たに盛り込まれた」と伝えた。

申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官とオースティン米国防長官は13日、ソウル国防部で韓米安全保障協議会(SCM)を開き、TDS改定案に署名した。韓米はSCM共同声明を通じて、「改定された『2023TDS』には、北朝鮮の核・大量破壊兵器(WMD)攻撃に備え、韓国の通常兵器能力とともに米国の核能力を含むすべてのカテゴリーの米国の軍事能力を活用する案に対する指針が反映された」と明らかにした。

2013年に初めて作られたTDSは、米国が同盟国と策定した唯一の2国間戦略文書だ。2級軍事機密であるため、内容は公開されていない。従来のTDSが、北朝鮮の核の脅威→核使用の差し迫り→核の実際の使用など、状況別シナリオに直面した韓米の軍事対応措置を包括的に盛り込んだのに対し、改定TDSには状況別シナリオに応じた対応措置が細分化されたという。

共同声明とは別に、韓米は「韓米同盟国防ビジョン」も2019年以来4年ぶりに採択して発表した。文書には、「私たちの最も根本的かつ緊急の脅威である北朝鮮」という文言が明記された。


孫孝珠 hjson@donga.com