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OLED光で糖尿病を治療、KAISTが新技術開発

OLED光で糖尿病を治療、KAISTが新技術開発

Posted September. 14, 2023 08:26,   

Updated September. 14, 2023 08:26

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韓国国内の研究チームが、光を利用して血糖減少など糖尿病の症状を治療できる技術を開発した。

KAISTは13日、電気・電子工学部のユ・スンヒョプ教授がソウル峨山(アサン)病院消化器内科のパク・ドヒョン教授や韓国電子通信研究院実感素子研究本部と共同で、有機発光ダイオード(OLED)素子の体内挿入を通じた光治療を世界で初めて行ったと明らかにした。この研究は、国際学術誌サイエンス・アドバンシスのオンライン版に掲載された。

光の治療は、外科的・薬物的介入なしに前向きな効果を起こすことができる。しかし、皮膚内吸収や散乱などの限界で、体内の臓器には適用が難しかった。研究チームは、超薄膜柔軟OLEDカテーテルを開発し、これを克服した。カテーテルは、消化器や気管支に入れて薬剤などを注入する細い管を意味する。

研究チームは、2型糖尿病のマウスモデルの十二指腸にカテーテルを投入した。その結果、798mJ(ミリジュール)の光エネルギーが伝わり、対照群に比べて血糖の減少とインスリン抵抗性が減少する傾向が確認された。また、OLEDが持つ特有の低発熱特性で、熱による組織損傷も抑止された。

ユ教授は、「生体医療応用におけるOLED技術の確保は、ディスプレイや照明などに限定されたOLED産業の新しい地平を開くことにおいて重要な課題の一つだ」と話した。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com