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「必ず生きて帰る」と約束した国軍戦死者、73年ぶりに帰還

「必ず生きて帰る」と約束した国軍戦死者、73年ぶりに帰還

Posted August. 26, 2023 09:19,   

Updated August. 26, 2023 09:19

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国防部遺骨発掘鑑識団(国遺団)は25日、2010年3月に慶尚北道盈徳郡右谷里(キョンサンプクト・ヨンドクグン・ウゴクリ)付近で発掘された韓国戦争の国軍戦死者の遺骨の身元がファン・ビョンジュン下士(当時20歳)と確認されたと明らかにした。ファン下士の遺骨は、国遺団と海兵隊第1師団の兵士たちが、韓国戦争当時、各個掩体と推定される場所で発掘作業を行っていた時に発見された。

慶尚北道義城郡(ウィソングン)出身のファン下士は1950年5月、国軍第3師団第23連隊に入隊した。韓国戦争勃発直後の8月14日、盈徳戦闘で北朝鮮軍と戦って戦死した。盈徳戦闘は、国軍第3師団が釜山(プサン)に進軍しようとする北朝鮮軍第5師団を阻止し、反撃の足掛かりを作った戦闘だ。

国遺団はこれまで、戦死者の兵籍資料を基に、遺族である可能性がある人のDNAを採取してきた。2022年10月、ファン下士の甥のファン・テギさんが国遺団に提出したDNAと故人のDNAが最近一致することが確認された。73年ぶりの帰還が実現することになった。

遺族によると、故人は入隊直前に婚約者に「必ず生きて帰ってくるから、結婚して子どもを産んで幸せに暮らそう」という約束をして涙を流して別れたという。甥のファンさんは、「時間が経ったが、叔父の遺骨が見つかって本当に良かった」と話した。軍は24日、遺族の自宅(大邱市東区)で戦死者の身元を伝える「護国の英雄帰還式」を行った。


尹相虎 ysh1005@donga.com