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20年政権を握るエルドアン氏、「大統領選の結果に不服申し立てはしない」

20年政権を握るエルドアン氏、「大統領選の結果に不服申し立てはしない」

Posted May. 15, 2023 08:26,   

Updated May. 15, 2023 08:26

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トルコの大統領選挙の投票が14日に行われた中、エルドアン大統領(写真)が一部で浮上している選挙結果に対する不服申し立ての可能性を否定した。エルドアン氏は最近の世論調査で、野党6党が連合して選出した野党統一候補であるクルチダルオール共和人民党(CHP)党首に僅差で負けている。同日の投票で得票率50%を超える候補がいない場合、28日に上位2人による決選投票が行われる。

ロイター通信などによると、エルドアン氏は大統領選の2日前の12日、地元テレビのインタビューで、「大統領選に敗れたら結果に従うのか」という質問を受け、「どんな選挙結果も合法的なものとみなす」とし、「民主主義が求めることは何でもする」と答えた。2003年から長期執権中の自身がこれまで民主的に権力を握ってきたとも主張した。

事実上の終身政権を狙うエルドアン氏は今年初め、南東部とシリア北部で発生した大地震や慢性的な経済難などで、過去のどの選挙よりも劣勢に追い込まれた状態で大統領選に臨んだ。これに対し、野党や市民団体などでは、エルドアン氏が敗北すれば結果を不服とし、再選挙を要求するのではないかと懸念している。実際、エルドアン氏が所属する与党公正発展党は、19年のイスタンブール市長選挙で25年ぶりに野党候補のイマムオール現市長に敗れた。その後、不正選挙を主張して再選挙を要求し、その後行われた再選挙で公正発展党候補がイマムオール氏に初選よりも大差で敗れた。

今回の大統領選の結果は、国際情勢にも大きな変化をもたらす可能性がある。トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国だが、エルドアン政権は自身の長期政権と反対派への弾圧を批判する欧米の主要国とずっと関係がよくなかった。昨年2月のロシアのウクライナ侵攻後は、プーチン大統領を支持するような行動で一貫した。一方、クルチダルオール氏は欧州連合(EU)およびNATOとの関係回復を呼びかけており、欧米寄りだ。野党の一部では、ロシアがエルドアン氏の政権延長のためにフェイクニュースやハッキングなどを通じて大統領選に介入しようとしているという疑惑まで提起している。


姜聲煇 yolo@donga.com