Go to contents

ウクライナで記者死亡、仏がロシアの戦争犯罪を捜査

ウクライナで記者死亡、仏がロシアの戦争犯罪を捜査

Posted May. 12, 2023 08:16,   

Updated May. 12, 2023 08:16

한국어

フランスの記者がウクライナの最前線である東部ドンバスのバフムート付近で取材中にロシア側のロケット砲攻撃で死亡し、フランス当局が捜査に乗り出した。

10日、フランスの日刊紙「ル・フィガロ」によると、フランス検察はフランスのAFP通信の映像記者アルマン・ソルディン氏(32・写真)が現地取材中に死亡したことが確認され、戦争犯罪捜査を開始したと明らかにした。捜査は、反人道的犯罪、集団虐殺、戦争犯罪を捜査する機関である「OCLCH」が行う。捜査チームは、ウクライナの現場で真相調査を行う予定だ。

ソルディン氏は9日午後4時30分頃、バフムート近郊の村にいたところ、ロケット砲によって死亡したという。ソルディン氏を含む取材陣5人は、ウクライナ軍と共に移動しながら戦争状況を取材していた。ソルディン氏は床に伏せていたが、ロシア軍のロケット砲の攻撃に巻き込まれた。他の取材陣にけがはなかった。

フランス・パリに本部を置く国境なき記者団(RSF)は、ウクライナの戦場に最初に駆けつけたソルディン氏が見せた勇気と彼が成し遂げた業績に敬意を表すとし、当局の徹底した捜査を求めた。RSFによると、ロシアによる昨年2月のウクライナ侵攻後、戦争現場で取材中に記者、運転手、現地ガイドなど少なくとも11人が死亡した。

一方、ウクライナ軍は、最大激戦地とされるバフムートでロシア軍が攻撃を受け、一部撤退したと主張した。英紙ガーディアンや米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、ウクライナ陸軍の地上部隊司令官オレクサンドル・シルスキー氏は10日、バフムートの一部地域にいたロシア軍部隊が最大2キロ後退したと明らかにした。これは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が前日「ロシア第72旅団が占領地を3平方キロメートル奪われ、ワグネルも500人の戦闘員を失った」と明らかにした内容を裏付ける。


趙은아 achim@donga.com