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故李秀賢さんの母「秀賢の祖父も徴用被害者、私たちの代で解決してほしい」

故李秀賢さんの母「秀賢の祖父も徴用被害者、私たちの代で解決してほしい」

Posted March. 17, 2023 08:32,   

Updated March. 17, 2023 08:32

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「生前、秀賢は韓国と日本が過去にこだわりすぎてはならないと言っていました。両国いずれにも損害なので、仲良くしなければならないと。その言葉は遺言になりました」

2001年1月26日、東京のJR新大久保駅でホームから転落した日本人を助けようとして命を落とした故李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時27歳)の母親、辛潤賛(シン・ユンチャン)さん(73・写真)は16日、東亜(トンア)日報の電話取材を受け、韓日首脳会談について感想をこう語った。国境を越えた李さんの犠牲精神は、今も韓日両国の友好の象徴として記憶されている。辛さんは、「(今回の首脳会談を見て)息子は(韓日関係に)光が当たったと思うだろう」と話した。

李さんの祖父は日本統治時代に日本の炭鉱に連れて行かれた強制動員の被害者だ。このため、辛さんは近年、元徴用工賠償問題で韓日関係が悪化するのを複雑な思いで見ていた。

「亡くなった夫とも話しましたが、これ(元徴用工賠償問題)は私たちの代で終わらせて解決し、未来の世代が楽になればいいと思います」

辛さんは「息子のおかげで両国で多くの人々に会いました。韓日は本当に互いに遠ざけてはならない国だと痛感しました」とし、「過去は忘れてはいけないけれど、そのような過去があったことを記憶して次の段階に進めばいい。過去があるからこそ、私たちはもっと仲良くなれると思います」と話した。

新大久保駅の壁には、李さんの崇高な犠牲を称える追悼プレートが設置されている。辛さんは今年1月、3年ぶりに息子の追悼式のためにここを訪れた。辛さんは「(韓日関係が悪化して)大変だっただろうに、コリアタウンの商店に活気があるのを見て、自分が金持ちになったようでうれしかった」と話した。


東京=イ・サンフン特派員 キム・ミン記者 sanghun@donga.com