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1月の経常赤字45億ドル、コロナ大流行期を越えて史上最悪

1月の経常赤字45億ドル、コロナ大流行期を越えて史上最悪

Posted March. 11, 2023 08:10,   

Updated March. 11, 2023 08:10

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今年1月の経常収支が貿易収支に続いて過去最大の赤字となった。輸出減少が深刻化したうえ、海外旅行の再開でサービス収支の赤字が急増したことによるものだ。経常収支の赤字が続いて海外に漏れる資金が増えるとウォン安を煽り、対外債務の負担増につながりかねない。

韓国銀行が10日発表した「2023年1月の国際収支」によると、1月の経常収支は45億2000万ドルの赤字だった。これは韓銀が関連統計を作成し始めた1980年以来最大の赤字だ。新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受け、2020年4月に記録した従来の最大赤字(マイナス40億2000万ドル)を上回った。経常収支は昨年11月の2億2000万ドルの赤字から同12月には26億8000万ドルの黒字に転じたが、1ヵ月ぶりに再び赤字に転じた。

経常収支の悪化につながったのは、過去最大の赤字を出した商品収支(マイナス74億6000万ドル)だった。商品の輸出入の収支を示す商品収支は、輸出減少で昨年10月から4ヵ月連続マイナスから抜け出せずにいる。商品収支が4ヵ月連続で赤字を出したのは1996年1月~1997年4月以来。

サービス収支の赤字が昨年1月の8億3000万ドルから今年1月には32億7000万ドルに急増したのも一役買った。社会的距離確保の緩和で旅行収支の赤字(マイナス14億9000万ドル)が1年前の約3倍に増えたことによるものだ。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com