Go to contents

新人7位のキム・ミンソ、「新人最高記録でプライドを取り戻す」

新人7位のキム・ミンソ、「新人最高記録でプライドを取り戻す」

Posted February. 22, 2023 08:52,   

Updated February. 22, 2023 08:52

한국어

「神様に助けられましたね。ハハ」

ハンドボールリーグ発足前の2003年から21年間、女子ハンドボール三陟(サムチョク)市役所の指揮を執っているイ・ゲチョン監督(55)は最近、笑みが絶えない。今季開幕を控えて行われた新人ドラフトで7位指名した新人キム・ミンソ(19・CB)のおかげだ。

韓国は昨年8月に開かれた18歳以下(U18)女子ハンドボール世界選手権で強豪の欧州チームと8度対戦して全勝を挙げ、同大会出場史上初優勝を果たした。キム・ミンソは同大会でそれぞれ全体2位に当たる58得点35アシストを記録し、大会MVPに選ばれた。

しかし、優勝とMVP受賞の喜びは長く続かなかった。約2ヵ月後に行われた新人ドラフトで、世界選手権代表チームの同僚だったイ・ヘウォン(19・RB・168センチ)が1位で大邱(テグ)市役所に、チャ・ソヨン(19・RW・162センチ)が仁川(インチョン)市役所に3位指名された後も指名がなかったからだ。

低身長がネックだった。キム・ミンソは身長160センチで、同大会の韓国代表チームの平均身長(168センチ)より8センチ低かった。結局、1ラウンド中に後ろから2番目の7順位になってようやく三陟市役所がキム・ミンソの名前を呼んだ。三陟市役所は着実に強豪の座を守ってきため、歴代ドラフトの最高順位が4位のチームだ。当時、イ監督は「身長が心配ではある。しかし、スピードが速いし、ハンドボールを分かっているという印象を与えるほどプレーが賢い。長所を生かしていきたい」と話した。

イ監督の判断は正しかった。先輩たちが積極的に当りながら、キム・ミンソにスペースが生まれると、キム・ミンソは強みであるスピードを生かしてコートを縦横無尽に走り回りながら大活躍している。キム・ミンソは今季11試合にすべて出場し、得点(89ゴール)とアシスト(55ゴール)でいずれも3位を記録している。特にシュート成功率は75.42%に上る。

イ監督は、「シュートは成功率だけを見れば特級だ。もっと自信を持って(シュートを)投げるように指示する。それでも、まだルーキーなので先輩たちにチャンスを譲ろうとしているようだ」と笑顔で語った。三陟市庁は昨年王者だが、98ゴール90アシストを記録し、チームの優勝をけん引したイ・ヒョジン(29)が仁川(インチョン)市庁に移籍するなど、オフシーズン中に戦力の流出に苦しんでいた。しかし、キム・ミンソの活躍で今季もリーグ2位(勝ち点17・8勝1分け2敗)につけ、2連覇への挑戦を続けている。

ハンドボールリーグ女子で新人のシーズン最多得点(133ゴール)とアシスト(66個)の記録は、いずれも2013年に1位指名され昨年まで三陟市役所でプレーしたイ・ヒョジン(当時慶南開発公社)が持っている。まだシーズン10試合が残っているだけに、キム・ミンソが記録を破るには十分な時間がある。

現在、実業リーグの形で運営中のハンドボールリーグは2023~2024シーズンからプロに転換する。キム・ミンソがイ・ヒョジンを超えることになれば、実業リーグの歴史に永遠に新人最多得点、最多アシスト記録の主人公として残ることになる。シニア舞台の敷居をかろうじて越えた7順位の反乱は現在進行形だ。


金培中 wanted@donga.com