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「脱北画家」線無、ドイツで平和を祈念する展示会

「脱北画家」線無、ドイツで平和を祈念する展示会

Posted January. 10, 2023 08:46,   

Updated January. 10, 2023 08:46

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脱北画家の線無(ソンム)が、ドイツ・ミュンヘン近郊で平和のメッセージが込められた個展を開く。

韓国、日本、ドイツの文化芸術家団体「アート5」は、線無が今月7~29日、ドイツ・ミュンヘン近郊のヴォルフラーツハウゼンで個人展「境界はない(Grenzenlos)」を開催すると明らかにした。線無は北朝鮮で生まれ、1998年に豆満江(トゥマンガン)を渡って中国、ラオスなどを経て2002年に韓国に来た。07年に弘益(ホンイク)大美術学部絵画科、09年に同大学院を卒業した。

線無は、北朝鮮にいる家族が被害を受けないよう実名と顔を公開せず、創作活動をしている。画家名の線無は「線がない」という意味で、「休戦ラインがなくなる」という願いが込められている。線無は、今回同じ意味を込めて個展を開く。ドイツで個展を開くのは3度目で、84点の作品が展示される。線無は、08年から国内だけでなく米国、ドイツ、オーストラリア、中国などでも個展を開いてきた。北朝鮮の政治宣伝物を連想させる強烈な色彩と大きなハングル文字で平和のメッセージを伝えている。

「アート5」共同代表のユ・ジェヒョン氏は、「今回の展示を通じて、線無は戦争と平和の境界を見せてくれる」とし、「(ロシアと戦争中の)ウクライナ難民が多く来たドイツ、現在戦争が行われている欧州の地で見る線無の複雑な美的表現が盛り込まれるだろう」と紹介した。


趙은아 achim@donga.com