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三星とLG電子がアーニングショック、「技術、技術、技術」だけが突破口だ

三星とLG電子がアーニングショック、「技術、技術、技術」だけが突破口だ

Posted January. 07, 2023 08:43,   

Updated January. 07, 2023 08:43

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三星(サムスン)電子とLG電子の昨年第4四半期の営業利益が激減した。三星電子の営業利益は4兆3000億ウォンで、前年同期比69%下落した。電子業界の繁忙期とされる第4四半期に営業利益が5兆ウォンを下回ったのは8年ぶりで、市場の予測値を大きく下回る業績だ。LG電子は、営業利益が91%も減少し、前年の10分の1の水準に急落した。IT業界を率いる主要大企業が相次いで「アーニングショック」(売上激減)を記録したのだ。

世界的な金利高と物価高の影響の中で、景気低迷の可能性が高まり、企業の収益悪化がある程度予想されてきたのは事実だ。消費心理の萎縮でテレビとスマートフォンをはじめとする家電製品の需要が大幅に減り、これは半導体市場に直撃となった。特に、三星電子の半導体部門の70%を占めるメモリ半導体に襲った寒波は、予想よりも厳しかった。しかし、これを考慮しても、三星とLG電子の業績墜落の幅と速度は衝撃的だ。

世界経済の不確実性と業況不振などから見て、主要企業の業績は来年下半期になってようやく持ち直すだろうと専門家たちは見ている。中国の景気減速で輸出の見通しも暗い。メモリ半導体市場の場合、今年、世界のDラムとNAND型フラッシュの売上は昨年よりそれぞれ18%と14%減少するだろうというのが、市場調査会社ガートナーの予測だ。売上減少と積もっていく在庫、高くなるコスト負担が、今年末までも簡単に解消されないという意味だ。

このような経済の冷え込みの中でも、主要分野の技術や投資競争は激しい。台湾TSMCのような海外主要企業は攻撃的な投資を続け、新規生産基地建設の速度戦を繰り広げている。米国と日本、欧州連合(EU)の主要国も、官民が共に半導体投資および支援に乗り出している。半導体連合戦線を構築するなど合従連衡の試みも行われている。モバイルと家電をはじめとする他の分野も変わらない。4000社を越える企業が参加したグローバルIT・家電の見本市「CES2023」で見たように、最先端技術と製品が激しく競い合っている。

企業各社が、我先にと緊縮経営に入る時期には投資が萎縮しやすい。しかし、不況期だからといって、これを疎かにしては、どの企業でも一瞬にして淘汰されかねないのが先端IT技術分野だ。戦略的投資を通じて技術力量を蓄積しておかないと、景気が底を打って持ち直する時点で、競争の主導権を握ることができない。超格差技術の確保のための企業の研究開発(R&D)が、危機局面でさらに切実に求められる理由だ。