尹大統領が「５年間２０兆ウォンつぎ込んでも健康保険財政破綻」、文在寅ケア廃棄を公式化

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が１３日、「健康保険改革は選択ではなく必須だ」とし、前政権の健康保険保障性強化政策、いわゆる「文在寅（ムン・ジェイン）ケア」にメスを入れた。尹大統領は貨物連帯の集団運送拒否事態に対応して労働改革に本腰を入れたのに続き、文在寅ケアの廃棄を公式化することで、各種改革にドライブをかけている。

尹大統領は同日の閣議で「国民の健康を守る最後の砦である健康保険の正常化が急がれる」とし、文在寅ケアを直撃した。その上で「前政権の５年間、保障性強化に２０兆ウォン以上を注ぎ込んだが、政府が医療乱用と健康保険のただ乗りを放置したため、大多数の国民にその負担が転嫁されている」とし「人気迎合的なポピュリズム政策は財政を破綻させ、健康保険制度の根幹を揺るがし、結局国民に大きな犠牲を強要することになっている」と述べた。

尹大統領はまた、政府が労働改革に向けて設置した専門家グループである未来労働市場研究会が発表した労働市場改革勧告案に触れ、「労働弱者を保護するために動じることなく改革を推進していく」と強調した。

尹大統領が「文在寅ケア」に見直す方針を打ち出したことに対して最大野党「共に民主党」は反発した。同党の金星煥（キム・ソンファン）政策委議長は「国民の健康権さえ、個々人の対応で解決しようとする無責任な措置を直ちに中断せよ」と反発した。


張寬錫 jks@donga.com · 許桐準 hungry@donga.com