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北朝鮮、西海に巡航ミサイル2発を発射

Posted August. 18, 2022 08:41,   

Updated August. 18, 2022 08:41

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北朝鮮が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足から100日を迎えた17日、巡航ミサイル2発を発射した。尹大統領が北朝鮮の非核化に対して補償するという「大胆な構想」を提案した光復節(日本の植民地支配からの解放を記念する日)の式典での演説の2日後にあたる。韓米合同軍事演習の事前演習が16日に始まり、北朝鮮のミサイル挑発が本格的に再開するものと予想される。

軍関係者は17日、「同日未明、北朝鮮が平安南道温泉(ピョンアンナムド・オンチョン)から西海(ソへ・黄海)に向けて巡航ミサイル2発を発射したことを探知した」と明らかにした。6月5日から約2ヵ月ぶりのミサイル発射であり、尹政権発足後、従来型の放射砲を除くミサイル発射では4度目の挑発だ。4度にわたって16発のミサイルを発射したのだ。これは、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の就任100日までに5度にわたって発射したミサイルの数(5発)の3倍だ。

巡航ミサイルは、弾道ミサイルと違って国連安全保障理事会の決議違反ではない。ただし、北朝鮮の巡航ミサイルは高度2キロ以下で飛行しレーダー探知が容易ではなく、空中での旋回飛行まで可能であり、正確性が高い。そのうえ昨年1月に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が第8回労働党大会で、「中長距離巡航ミサイルをはじめ先端核戦争術兵器」を開発したと発言したため、小型化された戦術核弾頭を巡航ミサイルに搭載すれば、韓米の迎撃網に深刻な脅威になり得る。北朝鮮は2020年から現在までに約10回、巡航ミサイルの試験発射を行ったという。昨年10月、国防科学発展展覧会や軍事パレードで開発中の2種も公開された。

韓米情報当局は、北朝鮮が近くミサイルの追加挑発に出る可能性が高いと見ている。現在、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)、東倉里(トンチャンリ)など複数の地域で、短距離弾道ミサイル(SRBM)をはじめ大陸間弾道ミサイル(ICBM)や極超音速ミサイルなどの数種のミサイル発射の準備の動きが捉えられているという。


申圭鎭 newjin@donga.com