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「インフレないという予測は誤り」ノーベル賞学者の反省

「インフレないという予測は誤り」ノーベル賞学者の反省

Posted July. 23, 2022 09:30,   

Updated July. 23, 2022 09:30

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ノーベル経済学賞を受賞した米ニューヨーク市立大のポール・クルーグマン教授(69・写真)が、インフレに対する自身の予測が誤っていたと認めた。米紙ニューヨーク・タイムズのコラムニストでもあるクルーグマン氏は20日(現地時間)、同紙に掲載した「インフレについて私は間違った」というタイトルのコラムで、「過去の経済モデルを現在に適用したのは問題だった」と認めた。

クルーグマン氏は昨年、バイデン大統領が新型コロナウイルス対策に投じた1兆9千億ドル(約2500兆ウォン)規模の経済対策はインフレを招かないと主張した。クルーグマン氏は、「インフレに怯える必要はない」とし、「大規模な公的投資で景気を刺激してもインフレのない時代になった。世界がこれをニューノーマル(新しい基準)として受け入れている」と主張した。しかし、米国は41年ぶりの物価上昇率と28年ぶりのジャイアントステップ(基準金利0.75%引き上げ)を経験している。

クルーグマン氏は、「2008年の世界通貨危機の時、過去の経済モデルがよく合ったため、2021年にも同じように適用した」とし、「しかし、新型コロナウイルス後の世界では、安全な予測ではなかった」と述べた。ただし、クルーグマン氏は現在のインフレが頂点に達したか、まもなく達すると見通した。

同紙は同日、「私は間違った」をテーマにクルーグマン氏をはじめ8人のコラムニストのコラムを掲載した。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com