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ウィズコロナ時代のソウルマラソンが盛況裏に終了

ウィズコロナ時代のソウルマラソンが盛況裏に終了

Posted November. 29, 2021 08:13,   

Updated November. 29, 2021 08:13

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晩秋、氷点下2度の寒さも健脚たちの情熱は熱いばかりだった。ソウル松坡区(ソンパグ)オリンピック公園の平和の門の隣に設置されたスタートライン近くで、参加者たちは体を温めるためにビニールレインコートまで着て体をほぐした。

午前8時、スタートの銃声と共にエリートとマスターズの男女参加者たちは蚕室(チャムシル)学生体育館の前に設けられたゴールに向かって、オリンピック公園周辺42.195kmを走った。風が吹かず、いつの間にか気温も5度まで上がり、参加者たちはいっそう軽くなった体でペースを上げた。

2019年3月以後、2年8ヵ月ぶりに開かれたソウルマラソン兼第91回東亜(トンア)マラソン大会が28日、熱いレースを繰り広げた。昨年5月にアジア初の「世界陸上文化遺産」に認定され、同年11月には「プラチナラベル」に昇格して以来初めて開かれた。この2年間、新型コロナウイルス禍で国内のマラソン大会が次々と中止された中、「ウィズコロナ」時代を迎えて申込者の中から抽選で一部を選び、マラソン大会としては先陣を切る形で開催された。

コロナ禍で走れる場所を失ったランナーたちにとって今大会は大きな朗報だった。2012年から東亜マラソンに欠かさず参加してきたというドイツ人のフィシェダー・ゼバスティアンさん(41)は「昨年はコロナで大会が中止となって残念だった。最初の抽選では落ちたが、欠員ができて貴重な機会を得た。準備期間は短かったけど走れるようになったので嬉しい」と話した。同日、セバスティアンさんは3時間19分56秒の記録でゴールした後、明るく笑った。

国内エリート部門は、男子部でパク・ミンホ(22=コーロン)、女子部でチェ・ジョンユン(28=華城市庁)が優勝した。パク・ミンホは、「大会の度に先輩の背中を見ながら走ったことが多かった。今大会が多くのモチベーションを与えてくれた。来年の杭州アジア大会で3位内に入る好成績で落ち込んでいる韓国マラソンを盛り上げたい」と語った。東亜マラソンだけで優勝7回のイ・ジョンスクさん(56)の娘でもあるチェ・ジョンユンは、「マラソン代表出身の両親の影響で、いつも『誰々の娘』と呼ばれてきた。自分の名前で堂々と優勝できてうれしい」と語った。

大会の成功に向けて現場の要所でコロナ対策に力を入れた。全員ワクチン接種を完了した参加者たちは48時間以内のPCR検査の陰性確認書を提出しなければならなかった。スタートラインに入る最終関門には検温器と自動除菌液噴霧システムが設置された。エリート国際部門は、国内では初めてマラソンの聖地と呼ばれるケニアで開催する二元方式で実施し、「密集」になることを極力回避した。


金培中 wanted@donga.com