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北朝鮮寧辺で冷却水排出、38ノースが「衛星写真で確認」と発表

北朝鮮寧辺で冷却水排出、38ノースが「衛星写真で確認」と発表

Posted September. 01, 2021 08:51,   

Updated September. 01, 2021 08:51

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米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が先月30日(現地時間)「寧辺(ヨンビョン)核施設の5メガワット原子炉で冷却水が排出されるなど稼働の兆候が25日、衛星写真で捉えられた」と明らかにした。「寧辺5メガワット原子炉の再稼働の兆候を捉えた」という国際原子力機関(IAEA)の報告書の内容を裏付ける新たな証拠が出たのだ。

38ノースは、「5メガワット原子炉が再稼働されたとみられるさらなる証拠」とし、「先月25日から寧辺原子炉から近くの九龍江(クリョンガン)につながる新しい水路に冷却水を排出する様子が観察された」と報じた。また、「冷却水の排出は原子炉が稼動している指標の1つ」とし、「今回の活動は、2018年の春以降、原子炉が稼動していることを示す初の兆候」と伝えた。IAEAもこれに先立ち、昨年9月から最近までの北朝鮮の核関連状況を把握した先月27日の年次報告書で冷却水の排出を取り上げ、「原子炉再稼働の兆候と一致する」と指摘した。

38ノースは、「(冷却水の排出後)車両の動きが原子炉の周辺で捉えられた」とし、「原子炉の維持・補修や他の原子炉稼動のための活動とみられる」と指摘した。また、「この数ヵ月間、5メガワット原子炉と実験用軽水炉のための貯水池の建設が進められ、作業が終わったとみられる」と伝えた。

IAEAは報告書で、原子炉と放射化学実験室(再処理施設)の稼動だけでなく、北朝鮮が寧辺以外の地域で核燃料の高濃縮ウラン(HEU)を作るためのウラン濃縮を行っている情況も指摘した。報告書は、平壌(ピョンヤン)郊外の降仙(カンソン)研究団地で、「持続的な活動の兆候があった」と明らかにした。米国は、降仙を北朝鮮の秘密ウラン濃縮施設と見ている。IAEAは、平山(ピョンサン)のウラン鉱山で「採掘と選鉱(鉱石の分類)が行われている」と指摘した。


崔智善 aurinko@donga.com