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韓国戦争時に流出された松広寺「熾盛光如來図」が英国から返還

韓国戦争時に流出された松広寺「熾盛光如來図」が英国から返還

Posted July. 24, 2020 09:12,   

Updated July. 24, 2020 09:12

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韓国戦争時に海外に流出したものと推定される朝鮮時代の仏画が帰ってきた。

大韓仏教曹渓宗(チョゲジョン、総務院長=ウォンヘン僧侶)は、曹渓叢林・松広寺(ソングァンサ)の「熾盛光如來図・写真」を国外所在文化財財団(理事長=チェ・ウンチョン)、松広寺と一緒に返還したと、23日明らかにした。

これに先立って、国外所在文化財財団は先月、海外の韓国文化財についてモニタリングを行った結果、松広寺熾盛光如來図が国外オークション市場に出品されたことを確認した。財団は、この仏画の下部に書かれた記録を分析して、制作年度と奉安した寺院名は毀損されたが、松広寺の庵に奉安されたものであったことが分かった。以後所蔵者との協議を経て、先月28日、英国から絵を取り戻した。

この記録には、香湖妙英と龍船天禧という僧侶が仏画製作に参加したという内容がある。二人の僧侶は、19世紀後半、全羅道(チョンラド)で活動した画僧で、松広寺と仙岩寺(ソンアムサ)の多くの仏画を製作した。また、1857年、松広寺に熾盛光如來図を奉安するソンサン閣を建設したという内容も書かれている。今回返還した熾盛光如來図が、ソンサン閣に祭られていた可能性が高い。

熾盛光如來図は、北極星と北斗七星などの星座を如来と星君に擬人化して描いた仏画だ。国内には、高麗後期〜朝鮮後期に制作された作品が伝えられている。1898年に造成されたものと見られる松広寺熾盛光如來図は、錦の白地に彩色したもので、サイズは141×102センチだ。中央に熾盛光如來があり、その左右に太陽と月を象徴する日光菩薩と月光菩薩が合掌している。

曹渓宗側は、「過去に雲門寺(ウンムンサ)の『七星図』、奉恩寺(ポンウンサ)の『十王図』、梵魚寺(ポムサ)の『神衆図』を返還したように、国外所在文化財財団と協力して国外文化財を体系的に返還したい」と明らかにした。


金民 kimmin@donga.com