今回の人事は、4・13総選挙での与党惨敗後、大統領府秘書陣を含む「人的刷新」を求める民意を朴大統領が一部受け入れたとみえる。李丙琪(イ・ビョンギ)大統領秘書室長が大統領府のムード刷新のために朴大統領に辞表を提出し、朴大統領が苦慮の末、辞意を受け入れ、行政専門家の李元鐘氏を起用したという。与党の4・13総選挙惨敗と直接関係のある玄伎煥(ヒョン・ギファン)政務首席秘書官との権限集中問題が起きている禹柄宇(ウ・ビョンウ)民政首席秘書官は留任となった。
金聲宇(キム・ソンウ)広報首席秘書官は同日、定例会見で、「李元鐘秘書室長は、行政全般に豊富な経験と見識を備え、親和力と信望がある」とし、「大統領を円滑に補佐し、国民との疎通、国家の発展に貢献する適任者だ」と紹介した。李氏は、忠清北道提川(チュンチョンプクト・チェチョン)出身で、忠清北道知事を民・官選で3期務め、ソウル市長、西原(ソウォン)大学総長を歴任した。
朴大統領は、経済学者出身でセヌリ党議員を務めた安鍾範、姜錫勳氏をそれぞれ政策調整首席秘書官と経済首席秘書官に起用し、2人を中心に任期後半で労働改革と経済活性化など経済政策を推進する意欲を示した。
金聲宇氏は、「安首席秘書官は、現政権の経済政策と国政運営の方向に誰よりも明るく、政策を円滑に調整し、後半の政策運営に効率性をもたらすだろう」と強調した。姜錫勳氏については、「現政権の経済政策への理解が深く、各種懸案に積極的に対処するだろう」と述べた。
一方、セヌリ党の金容兌(キム・ヨンテ)議員(48・当選3回・ソウル陽川乙)が、4・13総選挙惨敗後、党刷新を指揮する革新委員長に選任された。非朴(非朴槿恵)系の金議員は、「革新の出発はセヌリ党の誤りを認めることだ」とし、「骨の髄まで革新する」と意欲を示した。
장택동 チャン・テクトン記者 기자will71@donga.com