「京畿道(キョンギド)文化の殿堂」(チョン・ジェフン社長)は5月22日から29日まで、京畿道水原市(スウォンシ)・京畿道文化の殿堂とソウル市・芸術の殿堂で、「京畿リッカルド・ムーティ・アカデミー」を行う。ムーティは昨年7月、イタリアでアカデミーを始めた。
ムーティは「イタリアのオペラを立派に歌いこなす韓国人声楽家が多い」とした上で、「私が蓄積してきた全ての経験を残したいとの思いから、アカデミーを作った」と述べた。
京畿リッカルド・ムーティ・アカデミーはアジア地域の音楽専攻者(18歳~32歳)を対象に、指揮、声楽、オペラコーチ(ピアノ伴奏)の3つの分野に分けて教育を行う。ムーティは1日4時間以上、直接指導を行う予定だ。教育プログラムは、ヴェルディの「椿姫」だ。
ムーティは「『椿姫』を感傷的で大仰に表現するケースが多いが、これは本来の姿ではない」とし、「今回の授業を通じてこれを正したいと思う」と述べた。
非専攻者や一般人向けにも授業過程が公開されるため、ムーティの指導方法やオーケストラ指揮者の役割について直接確認することができる。
チョン社長は「巨匠と若手音楽家が近くで交流・コミュニケーションできる機会になるだろう」とし、「特にオペラが作られる過程を共に確認できる、大切な経験になることを期待している」と述べた。
参加を希望する人は、今月22日まで電子メール(classic@ggac.or.kr)にて演奏映像などを提出する必要がある。1次審査を経て、5月22日ムーティが出席する中で最終審査を行う予定だ。応募料は10万ウォン、アカデミー授業は無料だ。
アカデミーで選抜された新鋭音楽家には、京畿道文化の殿堂で29日、「椿姫」ハイライトをムーティ、京畿フィルハーモニック・オーケストラと協演する機会も与えられる。お問い合わせは031-230-3331~3まで
一方、ムーティは同月27日午後8時、ソウル市・芸術の殿堂でシューベルトの交響曲第4番とチャイコフスキーの交響曲第5番を京畿フィルハーモニック・オーケストラと共演する。
김동욱 キム・ドンウク記者 기자creating@donga.com