Go to contents

中国映画「モンスターハント」が12日に公開 「老若男女を問わず、気軽に楽しんでね」

中国映画「モンスターハント」が12日に公開 「老若男女を問わず、気軽に楽しんでね」

Posted November. 13, 2015 07:44,   

한국어

「モンスターハント」がこれほどまで人気が出るとは、私も想像すらできませんでした。映画の中に6歳の子供から70歳の高齢者までを引き込めるほどの共感要素があったためではないでしょうか」

観客6500万人、累積興行収益4300億ウォンを達成。7月に公開した中国映画「モンスターハント」の自国での興行記録だ。同じ頃に公開されたアニメ「インサイドアウト」が、世界で上げた興行収入を超える成績だ。12日、国内でも公開された「モンスターハント」の演出者、許誠毅監督(52)と電子メールで連絡を取り合った。許監督は、20代の時も米国に渡り、ドリームワークスでアニメーターとして働いた。「シュレック3」(2007年)や「カンフーパンダ;マスター・ファイブの秘密」(2008年)などで監督を務めた。氏は、「ハリウッドでの経験を基に、アジア市場向けに、何か新しくてユニークな作品を作りたかった」と話した。

「モンスターハント」は、中国神話集「山海經」と奇談集「聊齋志異」をモチーフにした映画だ。妖怪と人間との戦いがまだ終わっていない遠い昔、伝説の妖怪王が身ごもられたというニュースに、人間たちがそれを追い始める。客棧(中国の宿泊施設)を経営していたチョンウム(ジン・ボーラン)は、追われていた妖怪の后から卵を受け取って懐に抱き、妖怪ハンターのフシャオラン(バイ・バイハー)と一緒に、妖怪王、ウバを産んで育てる。かわいい妖怪キャラクターが繰り広げるダンスや歌に、中国ならではの武術アクションを結合させた。

実写映画とアニメとを結合させた「モンスターハント」は、実写映画の演出経験のなかった彼には、新しい挑戦だった。

「すべてのシーンのストーリーボードを作ったが、思うようにならないことに気づきました。最初、一シーンを撮るのに5日間が必要だと主張すると、ほかの制作陣は戸惑いを隠せませんでしたね。普通、アニメであれほどの分量なら、3か月間がかかるそうです。後には半日ほどで十分だったことがわかりました」

氏は、「韓国映画が好きだ」と言いながら、チョン・ジヒョンやクォン・サンウ、キム・スヒョンなどを、好きな韓国俳優に取り上げた。映画では「怪物」が創意的かつレベルの高い映画だと褒めた。

「ドリームワークスでの経験のおかげで、アニメだからと言って観客を過小評価する過ちを犯さずに済みました。最近の子供たちは利口で感性的ですね。大人の観客をターゲットにするほど、かえって子供たちに挑戦意識を呼び起こしているような気がします。大事なことは、面白い物語と、観客たちが愛せるキャラクターを作り出すことです」



iamsam@donga.com