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10cm前後の大きさで4K UHD 120インチ画面を作り出し

10cm前後の大きさで4K UHD 120インチ画面を作り出し

Posted May. 23, 2024 08:44,   

Updated May. 23, 2024 13:23

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今年1月に息子が生まれ、夫婦の人生も変わった。見応えのある映画が公開されれば映画館に行き、代表チームのサッカー試合がある日はリビングでテレビ中継を見ていたが、すべてのことが変わった。

辛うじて寝かしつけた生後4ヵ月の赤ん坊が起きるかも知れないので、サッカー試合どころかテレビをつけることさえ慎重になった。夫婦が映画館に行くのは、遠い未来のことのように感じられる。「育児退社」後、夫婦が一緒にバレエティ番組を見る時も、小さなタブレットPCを使ったりスマートフォンで各自見たりしなければならなかった。

狭い画面でドラマや芸能を見ることに慣れる頃、「それでも映画は大きな画面で見たい」と思った。だからといって、部屋で使うテレビを新しく買うことはできず、代わりにLG電子の携帯用ビームプロジェクター「LGシネビームキューブ」を使うことになった。

1週間使ったシネビームキューブのメリットは明らかだった。まず、小さくて軽い。シネビームキューブは重さ1.49キロ、横8センチ、縦と高さは13.5センチだ。大きさや外観は学生時代に教室に置いてあった汽車の形の鉛筆削りと似ているが、洗練された感じを与える。講義室などの天井に取り付けられたビームプロジェクターとは、デザインの面では比較を許さない。360度回転できる取っ手は、持ち歩く時に使える。スクリーンの角度や高さの調節が必要な時、本体を支える用途で使ったりもする。

小さいが性能は十分だ。4K・UHDの解像度に、最大120インチの超大型画面の実現が可能だ。それだけ広いスクリーンの役割をする壁がないのが残念なだけだった。携帯用ビームプロジェクターを使った経験があまりないけど、シネビームキューブを使うのは難しくなかった。画面と焦点を自動的に合わせる機能を搭載しているためだ。携帯用ビームプロジェクターは、距離と角度によって画面を調節しなければならないが、シネビームキューブは平らな部屋の床に置いて使うだけで済む。

LG電子のスマート家電運営体制のウェブOSが内蔵され、シネビームキューブをインターネットに接続するだけで、ほとんどのオンライン動画配信サービス(OTT)を利用できる。電源を入れてリモコンのOTTボタンを押すか、ホームボタンを押せばOTTにつながる。充電ケーブルやUSB・Cタイプ、HDMI端子などを通じてパソコンにつなげることも可能だ。

携帯用ビームプロジェクターだが、電源につなげないと使用できないのは短所だ。洗練された本体と違って、一人だけドレスコードを裏切ったようなデザインをしているリモコンも、玉に傷のような感じがした。また、リモコンは、本体の裏側に向かってある程度近づかないと動作しなかった。

本体が小さいだけに、内蔵スピーカーは残念だった。本体の音質は優れた方ではなく、本体から音が出るために、スクリーンと本体の距離が遠かったり、本体と視聴者の距離が離れたているると音が小さく聞こえた。

音響の物足りなさは、無線スピーカー「LG X BOOM 360」とつなげることで解消できた。映画館で見た映画「ソウルの春」がOTTにアップロードされたので再び見たが、無線スピーカーを使うと、部屋でも映画館にいるような臨場感を出すことができた。

エックスブーム360は、高さ32センチ、重さ約3.2キロだ。ムード灯のような形をしたエックスブーム360は、実際に趣のある三色照明をつけてインテリア小物として使うこともできる。キャンドルエフェクト機能を使えば、照明が揺れ「プルモン」(火が燃え上がる様子をぼんやりと見ること)をするような気分を出すことができる。フル充電すれば、24時間まで使用可能だ。エックスブームアプリケーションと連動すれば、細部機能の調節も可能だ。

シネビームキューブの価格は139万ウォン、エックスブーム360の価格は39万9000ウォンとなっている。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com