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「彼らだけの平壌」 中国メディアが北朝鮮の特権層の実状を暴露

「彼らだけの平壌」 中国メディアが北朝鮮の特権層の実状を暴露

Posted December. 09, 2014 04:26,   

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中国共産党の機関紙が、特定階層の専有物になった北朝鮮社会を批判した。人民日報が発行する月刊誌「人民文摘」は最近、普通の人は近づけない北朝鮮の福祉の実状を伝え、北朝鮮最高の産婦人科病院「平壌産院」を代表的な例に挙げた。

同誌によると、平壌大同江(テドンガン)区域の紋繍(ムンス)通りにある平壌産院は、廊下がすべて大理石張りで、ロビーの床は約100トンの天然の宝石と様々な色の石で装飾されている。

北朝鮮は、平壌産院は平壌市民のための医療機関だと紹介する。しかし同誌は、妊婦がこの施設を利用するには、特別な「バック」があるか病院関係者にコネがあれば可能だと指摘した。

平壌産院は、6万平方メートルの敷地に地上13階建で、1980年に開院した。その後、2010年に開院30周年を迎えて内部、外部共にリモデリングした。従北論議を醸しているファン・ソン前民主労働党副報道担当が2005年に訪朝して娘を出産した病院でもある。

同誌は、平壌の高級住宅施設も特定の階層が独占していると伝えた。市内にある円形の最高級高層マンション2棟は、歌劇「花売り娘」と「紅楼夢」に出演した「人民芸術家」のための住まいだ。道路にある自家用車もすべて党幹部や人民芸術家、国有企業幹部の車で、普通の人は経済的能力があっても車を買うことはできない。

北朝鮮では、平壌住民かどうかによる差別も明確だ。北朝鮮の名門大学は平壌に集中しており、そこに入るにはほとんどが平壌で生まれ、平壌の戸籍でなければならない。また、平壌の大学を卒業すれば、優先的に平壌にある企業所に配属される。

旧ソ連の解体で北朝鮮に対する電力支援が中断して以降、北朝鮮の各都市は電力の供給が制限的だ。しかし、平壌市内である歩いて30分の距離は、24時間電気を使うことができる。また、1990年代の大飢饉の時、平壌で餓死者が少なかったことも、平壌中心に資源を配分した政策が大きな影響を及ぼした。

同誌は、「北朝鮮の地方の住民が平壌の戸籍なく平壌に住むことは実現不可能な夢だ」とし、これを「果たせない平壌の夢」と表現した。