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北朝鮮「大統領府も火の海に」と挑発、韓国軍は報復攻撃訓練

北朝鮮「大統領府も火の海に」と挑発、韓国軍は報復攻撃訓練

Posted November. 23, 2013 06:17,   

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北朝鮮が22日、今年で3年となる延坪(ヨンピョン)島砲撃事件発生日を前に、「大統領府火の海」云々しながら韓国への挑発的言動を強めた。これに対抗し、韓国軍当局は、北朝鮮の奇襲的挑発を想定した局地挑発対応訓練を実施し、南北間には一日中、張り詰めた緊張感が漂った。

北朝鮮人民軍の西南戦線司令部は同日、報道官談話を発表し、「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を名指しして、「(韓国の)傀儡が再び挑発を仕掛けてくれば、そのチャンスを決して逃さないというのがわが千万軍民の揺がない決意であり決心だ」と話したと、北朝鮮の朝鮮中央通信が報じた。報道官は、「3年前は報復の火の洗礼が延坪に限られたが、今度は大統領府をはじめ傀儡たちの全ての本拠が攻撃対象に入るだろう」と威嚇した。さらには、「いったん無謀な挑発が再発されれば、延坪島の火の海が大統領府の火の海へ、統一大戦の火の海へと続くことになる」とも話した。

こうした北朝鮮の威嚇に対抗し、韓国軍当局は同日、合同参謀本部主管で各軍と西北島嶼防衛司令部の各種戦力が参加した中、局地挑発対応訓練を実施した。訓練は、北朝鮮軍が西北島嶼の北朝鮮側のケモリ地域から延坪島に向けて放射砲で奇襲的に砲撃を加えることを想定し、韓国軍がK−9自走砲とKF−16戦闘機や海軍艦艇など陸海空軍の合同戦力で敵の挑発拠点と、それを支援・指揮した拠点を集中的に攻撃する内容で行われた。

とくに西北島嶼防衛司令部は、坑道に隠されている北朝鮮軍の海岸砲を精密攻撃するため、今年5月に実戦配備したスパイクミサイルの試験発射場面を、同日初めてメディアに公開した。同司令部の関係者は、「スパイクミサイルが海上に設置された縦2.5m横3.2m大きさの標的を的確に捉えた」と明らかにした。

統一部も同日、「北朝鮮が韓国への誹謗や反政府扇動を続け、わが社会内部の葛藤や混乱を引き起こそうとしていることを大変遺憾に思う」とコメントした。とくに、北朝鮮の祖国統一民主主義戦線(祖国戦線)中央委員会が20日、「南朝鮮の全ての進歩・民主勢力は連帯・連合し、全教組(全国教職員労働組合)、自主民報死守闘争に総決起して立ち上がるべきだ」と扇動したことについて、「政府は北朝鮮のいかなる(国内)政治介入には断固として対処していく」と強調した。自主民報は、北朝鮮寄りの報道で今月初めに廃刊が決まったインターネットメディアだ。

西北島嶼防衛司令部も同日、「北朝鮮がまたしても挑発すれば、言葉ではなく行動をもって挑発拠点と、その支援・指揮拠点まで容赦なく懲罰するだろう」とコメントした。